旗台小学校でパラリンピアンと交流

更新日:平成28年10月31日

~葭原滋男さんから「夢に向かって努力することの大切さ」を学ぶ~


 オリンピック・パラリンピック教育の一環として、児童とオリンピアン・パラリンピアンが交流する「夢・未来」プロジェクトが平成28年10月31日(月)、区立旗台小学校(旗の台4-7-11)で開催された。
 同校を訪れたパラリンピアンは、アトランタ(1996年)・シドニー(2000年)・アテネ(2004年)において、走り高跳びや自転車競技で多数のメダルを獲得し、現在はブラインドサッカー選手の葭原滋男さん。講演とブラインドサッカーの体験教室が実施された。

 このプロジェクトは、東京都教育委員会と生活文化局が実施するオリンピアン・パラリンピアン学校派遣事業で、同校は平成28年度「夢・未来」プロジェクト実施校(品川区立では、3小学校、1義務教育学校)に指定されており、「身近にあるスポーツにさらに親しんでいく」「自己実現に向けての努力や困難に立ち向かう意欲を育成する」を実施目標にあげている。

 参加したのは同校の3年生63人。最初に葭原さんが、練習や失敗を繰り返して目標に挑み、達成したら目標を上げ、さらに上を目指してきたことなどを講演した。葭原さんは「見えなくても周りの人たちの声掛けでいろんな事ができます。諦めないことが大切」と話した。児童たちからは、“ブラインドサッカーで心掛けていること”や“今後の目標”などが質問されると、その一つひとつに丁寧に答え「2020年には選手として舞台に立ちたい」と思いを語った。
 体験教室では、アイマスクを使って見えない状態で歩く練習が始まると、児童たちは、ガイド役が発する音を頼りに離れた友達にタッチ。続いて、ボールをパイロンに当てる練習が始まると体育館には「右、左」と大きな声が響いた。葭原さんは体験教室を振り返り「1人では難しいことも友達と声を掛け合うことで成功できます。この経験を学校生活でも生かしてください」と児童たちにメッセージを送った。体験教室の締めくくりとして児童たちは、葭原さんが獲得した4つのメダルに触れたり、葭原さんとのハイタッチで元気よく授業を終えた。

 初めてブラインドサッカーを体験したという男子児童は「見えなかったけど友達のガイドで2回もパイロンに当てることができた。またブラインドサッカーに挑戦してみたい」と初めてのブラインドサッカーに興味を示した様子だった。

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