私たちが丹精込めて作りました~江戸野菜・品川カブゆかりの地で品評会~

更新日:平成28年12月23日

江戸野菜のひとつ「品川カブ」の品評会が12月23日(金・祝)、品川神社(北品川3-7-15)の境内で行われた。

 この品評会は、品川伝統野菜の復活と伝承を目的に「東海道なすびの花」(大塚好雄代表)が主催し、今年で5回目を迎えた。年々参加団体が増え、区内の小学校や保育園、児童センターのみならず区内のサークル、公園管理者、大崎図書館なども出品。境内には30団体と5個人が栽培した品川カブを並べ、形や大きさ、葉の色や全体のバランスなどを競い合った。

 団体の部の優勝は、区立大井第一小学校(木村已典 校長)。昨年に引き続き見事2連覇を果たした。木村校長は、「子どもたちが心を込めて作りました」と話し、子どもたちは「虫取りを頑張りました」「今年は、他校も頑張ってレベルが高かったので優勝できるかわかりませんでした。うれしいです」と口々の喜びを語った。

 個人の部の優勝は、品川区西品川在住の佐野偕子さん(76)。5位までの入賞者には、記念品が贈られた。

 また、恒例となった品川カブ入りの品川汁や千住ねぎ焼きもふるまわれ、品評会は大いににぎわった。

 品川カブは、江戸時代に品川宿周辺で栽培されていた、長さ20センチほどの細長いカブで見た目はダイコンに近い。明治以降生産が減り、ついには文献上のものとなってしまったが、8年前に北品川の八百屋 大塚好雄さんが復活させた。区内の小学校や児童センターをはじめ、大塚さんの活動に賛同する団体・個人などが栽培し、品川カブを使ったスイーツや品川カブビールなども販売されている。

 大塚代表は、「今年は気候が不順で、野菜作りのプロにとっても難しい年でした。子どもたちが一生懸命になって世話をした、品川カブを見てください」と嬉しそうに話した。
 品川カブの種子を希望の方は、6月以降に配布できる予定なので問い合わせてほしいとのこと。

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