復活した江戸野菜!品川カブの品評会

更新日:平成29年12月23日

江戸野菜のひとつ「品川カブ」の品評会が12月23日(土)、品川神社(北品川3-7-15)の境内で行われた。

 品川カブは江戸時代に品川宿周辺地域で栽培されていたカブの一種。長さ20センチほどで見た目は大根に近く、主に漬物などに加工されていたが、明治以降は生産が減り文献上のものとなっていた。この品川カブを復活させたのが「東海道品川宿なすびの会」代表の大塚 好雄さん。幼稚園、学校、区民農園利用者などに種子を配布し、生育指導を行うなど品川カブ普及に尽力してきた。

 今年で6回目を迎えた品評会には、過去最多となる合計45の団体・個人が参加。大塚さんは「品川カブの栽培を通して、野菜に興味を持ち、食に興味を持ってもらえたらと思います」とあいさつした。

 審査会では収穫した品川カブの形や大きさ、葉の色や全体のバランスなどを競い合った他、初の試みとして、参加団体が品川カブの栽培についてプレゼンテーションを実施。「水やり当番の日は、大好きなドッチボールや鬼ごっこより、品川カブが優先です」「毎日“おいしくな~れ”“大きくな~れ”と言いながら水を撒くのを頑張りました」等、品川カブへの思いをアピールした。
 3年連続の優勝となった区立大井第一小学校(木村 已典校長)の子どもたちは、結果が発表されると歓声を上げ、嬉し涙を流す子もいた。

 会場では品川カブ入りの品川汁や江戸野菜のふるまいに長蛇の列ができたほか、和洋楽器による演奏もあり、品評会は大いににぎわった。

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