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東海道品川宿のはなし 第2回
更新日:平成20年12月12日
江戸湾沿いには、いくつかの漁業専業者集落があり、これを猟師町(りょうしまち)または浦といいました。
品川地域においては、品川浦の南品川猟師町と、御林浦の大井御林猟師町の2つの猟師町がありました。
南品川猟師町は当初南品川宿内にありましたが、のちに今の南品川1丁目から目黒川に沿ってつきだした帯状の土地に移りました。
大井御林猟師町は南品川と浜川の間にあり、江戸幕府の直轄林だった御林を開発してつくられたことからその名がついたといわれています。
品川浦・御林浦は御菜肴八ヶ浦(おさいさかなはちかうら)の一つとして、収穫した魚などを江戸城に献上する義務がありました。
御菜肴八ヶ浦とは、元浦の本芝・金杉をはじめとして、品川・御林・羽田・生麦・神奈川・新宿の浦々で、力レイ・あいなめ・車海老などをはじめ、様々な魚介類の収穫がありました。
品川は、また、海苔の産地でもありました。品川浦では、延宝年代から海苔の養殖もおこなわれるようになり、19世紀初頭には養殖が大森・羽田方面にまで広がっていきました。
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