代理出産の出生届について許可抗告を決めました

更新日:平成18年10月10日

区長初登庁画像
濱野(はまの)新区長 就任記者会見のコメントより

一人の女性として、子どもを授かりたいという気持ちは、痛いほどよくわかります。胸を打たれます。品川区も少子化を大きな課題と受け止め、不妊治療や様々な子育て支援サービスについては、国に先駆けるかたちで積極的に取り組んできました。今回の場合も、品川区にお住まいであれば、戸籍のない場合でも実際上は、国民健康保険をはじめ、乳幼児医療等これらの子育て支援サービスも受けていただくことができます。

一方、代理母によって出産された子の「実子としての出生届」を受理できるか否かの扱いについては、戸籍制度は全国統一の制度であることから、品川区だけの判断でできることではないと考え、法務省とも協議を行ってきました。

今回の出生届の受理については、社会的にも考え方が大きく分かれており、この間、品川区にも全国から賛否両論のご意見が届いています。生殖補助医療の進歩と国民意識がそれを受容するに至るスピードは必ずしも同じではないということと実感しています。

このような状況を踏まえ、この問題については、さらに議論を深める必要があると考え、司法の最終判断(最高裁の判断)を求めるべきといたしました。