防災アドバイザー125人が誕生

更新日:平成18年12月9日

防災アドバイザー125人が誕生
12月9日、品川区で初めての防災アドバイザーが125人誕生し、区役所の講堂で修了式が行われました。

品川区では、現在、災害時に自力で避難することが困難な高齢者や障害を持つ方などの災害要援護者が発災直後、学校避難所などにいかに安全に避難できるかが、大きな課題となっています。そのために、各町会や自治会など地域の協働により安全に避難所に誘導するための「災害要援護者避難誘導ワークショップ」という訓練を推進してきました。そして、今年度からは、その「ワークショップ」を主に、自分の居住する地域内で、防災対策に関してリーダーシップを発揮する人材の育成に対する取り組みを開始しました。

「防災アドバイザー研修」は、地域内での「ワークショップ」の進行方法や全般的な防災・災害に関する知識、AEDの操作方法などを学び、地域の防災力向上につなげるための研修です。7月から10月にかけて区内5地区を3回に分けて実施しました。地域住民の防災・災害に対する意識は高く、125人が全行程を修了し、今日の修了書授与に至りました。

防災課を所管する地域振興事業部長の「自然災害も様々な形で変化してきています。ぜひ、地域の防災力を高めていただきたい」という言葉に、防災アドバイザー3人は「行政、地域、家庭でそれぞれの役割があるが、それぞれが、日ごろから防災意識を持つことが大切で広めていきたい」、「今回の研修で交通などが寸断される事態に、地域の力での対応を考えなければいけないことを痛感した。町会の集まりの中で、自助・共助の精神を育む取り組みを進めていかなければいけないし、取り組んでいく」、「知ること、実施することの大切さを学んだ。日ごろの町会活動に防災訓練を取り入れて、ヒューマンチェーンにこだわっていきたい。人と人とがつながっていくことが、救出救護の大前提だと思う」などと決意表明を行いました。

品川区では、今後も、地域の協働、助け合いによる防災対策が進展していき、ひいては、コミュニティーの発展、安心・安全なまちづくりが進んでいくことを期待しています。