杜松小ラオスクアンシー小とフレンドシップ交流

更新日:平成19年4月25日

調印式の画像
4月25日、杜松(としょう)小学校が、ラオスのクアンシー小学校とフレンドシップ交流の調印式を行いました。

杜松小学校では、校庭にある3本のイチョウの木から取れる銀杏を、子ども達が拾い集め、皮むきをして袋詰めし、地域の方に一袋100円で販売しています。イチョウの木は大正時代から校庭にある大木で、地域の方には「杜松小学校のぎんなん」として親しまれ、販売を心待ちにする人もいるほどです。銀杏の販売は、20年も続く伝統行事で、年によって違いますが、4万円~10万円もの収益があり、これまでユニセフなどに寄付してきました。

銀杏拾いや皮むきなど、独特の臭いもあり、子ども達には大変な作業です。

そこで、子ども達の苦労を何か形に残したいと考え、今年初めて収益のうち3万円をアジア教育友好協会に寄付。同じアジアの子どもたちの役に立てばと、ラオスの小学校建設に協力することになり、フレンドシップ校として交流を結ぶことになったものです。

調印式には、アジア教育友好協会の遠藤事務局長ら2人と、杜松小学校長、児童会の代表3年生~6年生8人が出席。校長室でラオスがどんなところか学んだ後、3万円の目録を手渡し、調印書に学校長と児童会代表の6年生がサインをしました。

ラオスのクアンシー小学校は、ラオスのラオガン地区の辺境にあり、不発弾も残る地域。1~3年生は近くの寺で学び、4年生以上は近隣の小学校に行かなければなりません。フレンドシップ校の候補は2ヶ所あったが、子ども達と学校が相談し、これから新しく建設されるクアンシー小学校と交流しようと決めました。

アジア教育友好協会によると、毎年全国で10校程度フレンドシップ校が誕生しますが、子ども達が調印書にサインしたのは初めてのことだそうです。5月20日に事務局がラオスを訪問し、クアンシー校のサインをもらうことになっています。

子ども達は、これから3年間、ラオスをはじめアジアの子ども達のことを学びながら、自己紹介カードのやりとりなどして交流を深めていく予定です。