荏原ほっとサロンで「らくらく体操」

更新日:平成19年5月14日

荏原ほっとサロンで「らくらく体操」
ボランティア団体や地域の人たちが自主的に運営に参加する地域の交流拠点として旧学童クラブ跡地の一軒家を改修して品川区社会福祉協議会が都内で初めての試みとして開放した「荏原ほっとサロン(荏原4-12-20)」を会場にして、荏原四丁目町会の保健衛生部が主体となり、町会内をはじめ、近隣地域の高齢者を対象に、昨年4月から開設した「らくらく体操」が人気を集めています。

同町会の保健衛生部では、殺鼠剤の配布や各種イベントのごみ処理など、従来からの活動に加えて、町会員の健康増進に役立つ活動を行う方針を固め、平成17年10月から「元気で長生き」をモットーに高齢者がストレッチ、筋力つくり、エアロビクスの3要素を取り入れ、体力をバランスよく向上させることを目的としている「トリム体操」の教室を開設しましたが、「トリム体操」は、対象とした高齢者には体力的に無理があり、講師と相談して平成18年4月から別メニューを開発。「らくらく体操」と命名しました。

「らくらく体操」は、椅子に腰掛けてのストレッチや屈伸、腿をあげての行進による足腰の強化など、音楽に合わせて無理のない内容になっています。この無理なく継続できる運動は人気となり、当初17人から始まった会員は、現在38人。うち90歳以上が3人、88歳が1人で、平均年齢は80.6歳。当初は、膝痛や腰痛のために屈伸運動や行進ができなかった人も、今では同じように運動することができるようになっています。

また、昨年11月に開催した「認知症予防講演会」の中で「音楽に合わせて運動することで何もしていない人と比較して発症率が5分の1に低下する」という話しがあり、この「らくらく体操」が認知症予防や地域のコミュニケーションの増進に効果があがることが期待されています。