中延小 カヤの葺き替えに挑戦

更新日:平成19年5月18日

カヤ拭き(中延小)
カヤ拭き(中延小)2カヤ拭き(中延小)3
5月18日、中延小学校の6年生27人が竪穴式住居でカヤの葺き替えを手伝いました。

この竪穴式住居は、平成12年に同校の「中延の森」と呼ばれる約800平方メートルほどの緑豊かなスペースに地域の方の協力を得て制作。高さが4メートルほどある大きなものです。今回の作業は4月に学校が茨城県の「やさと茅葺屋根保存会」に依頼して実現しました。平成16年以来の全面的な葺き替えになります。葺き替えは「筑波流茅手(かやで)」の職人3人による本格的なもので、18日~20日にかけて行なわれる予定です。カヤには霞ヶ浦の水辺や湿地でとれたヨシを2トン用意しました。

この日は、6年生が社会科の授業で葺き替えに挑戦しました。日本の伝統的な生活文化に触れ、生活が自然と結びついていることを実感するのが目的です。    

授業は職人さん3人を講師に道具の説明から始まりました。子どもたちは束ねたカヤを切りそろえる「押し切り」、骨組みの竹を加工する「竹割り」、刃が反った「矢ばさみ」など、見なれない道具に興味津々の様子。

続いて実際に矢ばさみを使って竪穴式住居の入口部分を刈り揃える「屋根の段葺き」作業を体験しました。初めは大きな刃におそるおそるだった子供たちも慣れるにしたがい「ザクザク切れて気持ちいい」などと楽しんでいました。また、骨組みにカヤを固定するための「とっくり結び」を教わると、どの子も一生懸命に親方の真似をしながら挑戦。要領よく一度で覚えてしまう子から二人で一緒に作業して結び方がわからなくなってしまう子など様々。

あっという間に一時間の授業が終了。最後は元気よくお礼をして締めくくりました。