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命の尊さと平和を訴え「ランドセル地蔵」上演

更新日:2007年7月19日

ランドセル地蔵
7月19日、区内の六行会ホールで開催された「六行会チルドレンズフェスティバル」で、品川区立小中一貫校伊藤学園の5年生が、八王子相即寺の「ランドセル地蔵」を題材にした劇を上演しました。

ランドセル地蔵とは、昭和20年7月8日、当時原国民学校(現伊藤学園として小中一貫校となった原小学校)の4年生だった神尾明治さんが、疎開先であった八王子で米軍機に銃撃され命を落とし、母親が地蔵にランドセルを背負わせたことから後に名づけられたもの。
当時品川区から八王子市には、およそ450人の子ども達が集団疎開していました。
明治さんの母親は、明治さんの疎開先に隣接する相即寺の地蔵が、丸顔で息子に似ていると遺品となったランドセルを背負わせ「命日には必ずお参りにくるから」と住職と約束しましたが、半年後に亡くなりました。

現在もランドセルを背負った地蔵が、年3回開帳されており、児童文学者の古世古和子さんによって「ランドセルをしょったじぞうさん」(新日本出版社)という読み物になっています。

昨年12月、原小学校(当時)の金高先生が、原小学校に在籍した明治さんの悲話を風化させたくない、命の尊さや平和について考えさせたいと、4年生のために作った「おじいさんのランプ」という脚本の一部にこの話を取り入れ、学芸会で上演しました。
今回は、学芸会を観劇し、感銘を受けた地元の有志の希望もあり、明治さんの命日にあわせて改めて再演されたものです。

会場には、本の作者である古世古さんも駆けつけ、高齢者から子どもまで約100人が訪れました。

おじいさんのランプは、原小学校にまつわる思い出を見せてくれます。
明治さん役の子どもが「お兄ちゃん痛いよ」と言いながら倒れる場面や、お母さんがランドセルを地蔵に背負わせる場面では、会場の大人たちの涙を誘っていました。

劇は、最後に「時代を越えても家族の絆は変わりません」と結びました。