八潮地区5校合同研究報告会

更新日:平成19年11月20日

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11月20日(火)、品川区立八潮小学校、八潮中学校を会場に、八潮地区にある八潮北小学校、八潮小学校、八潮南小学校、八潮中学校、八潮南中学校の5校が合同で研究報告会を行いました。

これは、平成20年4月、5校を統合して小中一貫校を開校することに向けて研究報告を行ったものです。開校予定の小中一貫校は、隣接する八潮小学校と八潮中学校の既存校舎をジョイントする施設をつくり、小学校3校、中学校2校を統合して開校する予定です。既存施設を活用し、統合と小中一貫を同時に行う、品川区では初めてのケースのため、関係者の関心が高く、区内教員を中心に400人を越える参加者が集まりました。

今日の公開授業では、特色ある教育活動のひとつとして、4年生と7年生で、都立産業技術高等専門学校との連携授業が行われました。平成19年3月、八潮地区小中一貫校と都立産業技術高等専門学校は、「小中一貫ものづくり教育モデル」プログラムの開発について協定を締結していて、同校から講師を招き、授業を行いました。

4年生は、3校の子どもたちが合同でペットボトルのロケット作り。この日は、これまでの授業で制作した自分たちのペットボトルロケットで、都立高専の中西教授と距離を競いました。そして、中西教授からアドバイスを受けた子どもは、2回目の挑戦で、教授の記録を10mも上回り、「最初は、飛ぶのかなと思っていたけれど、水を入れる量を調整するコツを教えてもらって、先生よりも飛んで嬉しかった。このロケットは、大切に残しておきたい」と喜んでいました。3校の子どもたちは、まるで一つの学校の同級生のように協力し、熱心に授業を受けた1日となりました。

7年生は、同じく、都立高専の黒木准教授による二足歩行ロボットについて楽しく授業を受け、このほかにも、5、6年生の英語科などをはじめ、ステップアップ学習など1年生から9年生までの公開授業が同時に行われました。

また、研究報告会では、統合に向けて子どもたちの心理的負担を軽減するための行事の工夫や既存施設を活用して小中一貫教育を行うための教育計画について発表が行われました。

統合に向けて宿泊行事、運動会などの合同行事の成果と課題、既存の小学校に1~4年生、中学校に5~9年生が生活するための時程や生活指導のあり方など、具体的な提案が行われ、今後小中一貫教育を検討中の自治体、学校関係者の注目を集めていました。