区民農園「マイガーデン南大井」オープン

更新日:平成20年1月26日

区民農園「マイガーデン南大井」オープン
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1月26日、区民の皆さんに野菜や草花等の栽培ができる場を提供するとともに、緑化推進を目的に区立みなみ児童遊園内(南大井1丁目)に区民農園「マイガーデン南大井」がオープンしました。

品川区には農地として登録された土地はなく、これまで遊休地を利用して、平成15年度に「マイガーデン東五反田」、平成16年度に「マイガーデン豊町」を開園してきました。マイガーデン東五反田は、再開発用地を活用したもので、現在も12人が利用していますが、マイガーデン豊町は、都道補助26号線整備のため、平成19年3月に閉園しました。そこで、「マイガーデン南大井」は、長期的に利用できる土地として、児童遊園内に10平方メートルの区画63区画を整備。品川区では初めてのケースです。

利用料金は月額2,000円。できるだけ多くの人に土に親しんでもらうために、利用期間は平成21年2月末日までの13ヶ月としましたが、区の募集に応募した人は179人。用意した区画の3倍近い人気となりました。

今日の開園式には、濱野健品川区長はじめ区役所関係者、町会関係者などが出席。家族づれなど29区画の利用者およそ50人が集まりました。まず、濱野区長が「お子さんやお孫さんと一緒に、また利用者同士が交流し、地域の絆を深めてもらえれば何よりです。」と挨拶。続いて、鍬を初めて持つという利用者代表の女性や大井第一町会連合会の高林会長などによって鍬入れ式が行われました。

式典の後は利用者それぞれが割り当ての区画に立ち、自分の畑を見て皆笑顔になりました。「妻の実家で家庭菜園を見て、いつか自分も、と思っていました。ハーブなどを育てる予定です。」という男性や、「家には庭がないので、楽しみにしています。」という女性の声が聞かれました。また4歳の男の子は「焼き芋大好き。ここで芋掘りがしたい。」と、早くも収穫の秋に期待。

その後、室内で説明会が行われ、しながわ観光協会から、記念品として品川の伝統野菜である「品川カブ」が配られました。カブを取り扱っている、東京シティ青果の野田さんと北品川で八百屋をしている大塚さんも駆けつけ「今は幻となった品川カブをぜひ皆さんの畑で育てて、復活させてください」と話しました。希望者には秋に種が配られ、練馬の生産者による指導も行われます。

品川カブは、江戸期に品川宿周辺で栽培されていた記録がありますが、現在、区内では栽培されていません。江戸野菜を復活させたいと調査していたしながわ観光協会と、大塚さんが昨年11月に見つけました。品川カブは、漬物用のカブとして栽培され、直径4センチメートル、長さ15センチメートルほどもある長カブ。もらった人は「見た目は大根みたいだけど、カブの味がするの?ぜひ栽培してみたい。」と予想外のプレゼントに喜んでいました。