在住外国人向け防災体験教室

更新日:平成20年5月29日

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5月29日、品川区は、財団法人品川区国際友好協会の協力を得て、防災センターなどで在住外国人を対象に防災体験教室を実施し、ロシア8人、韓国1人の計9人の子どもを含め、およそ50人が地震による揺れなどを体験しました。

参加したのは、同協会が開催している日本語教室参加者と参加者の子どもたちで、中国やロシアを中心に、フィリピン、韓国など11カ国の人たち。これまでも希望者による防災体験として年に2回、午後の教室終了後、有志20~30人の大人たちが初期消火訓練による消火器の取り扱い方や起震車などを体験していました。

今回は、参加者募集中に中国四川省で大地震が発生して大きな被害が報道される中、危機感が募り、初めて、参加者の子どもやその友だちも参加しての防災体験教室となりました。午前1クラス、午後と夜間が各3クラスで教室参加者延べ100人中、実質、夜間クラスが就労の関係で参加しにくいことを考慮するとかなりの参加率で、映像に合わせて実際に椅子も揺れる体験型3D映画「地震 その時あなたは」の視聴も加えての本格的な教室にしました。

3D映画や起震車で地震の揺れを体験したロシアの子どもは、「すぐにテーブルの足を掴めて、頭を隠すことができて、怖くなかった」と話し、8ヶ月の娘のおもちゃ箱で手製の募金箱を持って参加した中国の女性は、「本当に怖かった。今日の訓練で机の下にもぐり、頭を守ることや消火器の使い方などを学ぶことができました。地震については、四川の大地震の前までは、イメージがわからず、自分には関係ないと思っていましたが、明日は我が身で、これからは、子どもたちの未来に向けて環境問題を考え、地球を守らなければいけないと痛感しました」と感想を語りました。

品川区の外国人登録者数は、年々増加してきており、平成20年1月1日現在で、11,501人。在住外国人の人たちが実際に防災体験をすることは、言葉の壁などにより地域の中で課題となっている外国人に対する災害対応に非常に有効な手段であることから、区では、今後も同協会などと連携して、夜間での開催なども含め、積極的に展開していきます。