清水台小 おやじたちの手作り田んぼで5年生が田植え

更新日:平成20年6月9日

08清水台小田植え000
08清水台小田植え11108清水台小田植え22208清水台小田植え333
6月9日、清水台小学校の5年生19人が、学校の4階部分になる屋上に作られた田んぼで田植えを体験しました。

今年、屋上に新たに設置したのは、木材と鉄パイプで枠組みをしっかりとした5メートル四方の田んぼです。熱心な保護者と学校が協力して枠組みを製作し、保護者の実家のある栃木から運んできた3トンの土を延べ3日間で4、5、6年生およそ延べ30人とおやじの会および教職員およそ延べ50人の協力で屋上に運んで完成しました。

植えた稲苗は、黒米、赤米の古代米とコシヒカリ。土と同様に保護者からの提供を受けました。田植え初体験の子どもたちは、「どろどろ体験は初めてで楽しかった」「田植えを見たことはあるけど、やったのは初めてで、気もちよかった」「田んぼの中がこんなに軟らかいと思わなかった」などと歓声を上げながら、およそ1時間、よほど気持ちよかったのか、何度も田んぼに入り、泥んこの感触を楽しみました。

田植え終了後は、より自然に近い田んぼを再現し、生態系などを学ぶ場にしようとカエルやタニシを放しました。また、子どもたちは、今後、毎日の水温や稲の成長を測っていくことにしています。

同小学校では、以前から5年生が、授業でバケツや発砲スチロールの箱などを利用して稲作を体験する活動をしていましたが、当時は、日照の問題などもあり、稲があまり育たなかったために、2005年、子どもたちが、屋上におよそ3メートル四方の発砲スチロール枠のお手製田んぼを製作し、稲作学習を行い、ソニー科学教育プログラムの努力賞を受賞しました。翌2006年も田植えを行うことができました。しかし、昨年は、発砲スチロール枠が老朽のために、再び、バケツなどの稲作に戻ってしまっていました。

子どもたちは、ビルに挟まれたコンクリートジャングルの中に現れた小さな田んぼに頭を垂れる稲穂を楽しみにしています。