戸越公園 松の雪つり

更新日:平成20年12月10日

松の雪つり1
松の雪つり2品川区紋章の結び目松の雪つり3松の雪つり4ヒマラヤザクラの前で記念撮影ヒマラヤザクラ
12月10日(水)、区立戸越公園(豊町2-1)で、松の雪つりが行なわれました。

雪の重みから木々を守る雪つりは、金沢の兼六園などが有名ですが、同公園では一昨年から薬医門前の松3本に行なっています。北陸特有の湿気の多い重い雪から木々を守る本来の雪つりとは違い、降雪のほとんどない同公園では、訪れる人の目を楽しませ、伝統技法を理解してもらうことを目的にしています。

同公園の雪つりの一番高いところにある結び目は、品川区の紋章「品」の字に結ってあり、近隣に住む女性は「風情があるわねえ」と、散歩の足を止めて作業を見物していました。また、30年前から同公園の近くに住む女性は「戸越公園はうちの庭みたいなもの。区がしっかり管理してくれるから助かる。やっぱりこういうものが一つでもあると公園が締まるわ」と、冬の訪れを楽しんでいました。

このほか、薬医門前には、寒くなるこの季節に花を咲かせるヒマラヤザクラが7日から咲き始めており、12月中旬には見ごろを迎えます。

【戸越公園】(交通:戸越公園駅、下神明駅から各徒歩約7分)
江戸時代、肥後国(熊本)藩主細川家の下屋敷の庭園跡を利用して造られた、区を代表する公園。池を中心に渓谷や滝、築山などの配置の中を一周する回遊式庭園で、薬医門(正門)、冠木門(東門)等、大名庭園の面影をとどめており、樹木はウメ、サクラ、シャクナゲ、イチョウなど、四季折々の花木が美しい公園として、区民に親しまれています。