品川区初の小学生認知症サポーター誕生

更新日:平成21年2月6日

認知症の事業(第二延山小)
認知症の事業(第二延山小)認知症の事業(第二延山小)
2月6日(金)、区立第二延山小学校(旗の台1-6-1)で認知症サポーター養成講座が開催され、品川区で初となる小学生認知症サポーターが誕生しました。
 
これは、5年生の市民科の授業として5校時、6校時に行われたもので、参加した子どもたちは23人。その内、祖父母と同居している子は数名で、多くは核家族です。

講師は、学校近くの小山7丁目にある小山在宅支援センター、小山の家、小規模多機能型居宅介護施設の小山倶楽部などのスタッフがあたり、認知症サポーター100万人キャラバンキャンペーンDVDの視聴、小山倶楽部管理者からの認知症に関しての話を聞いてから、5つのグループにそれぞれファシリテーターが同席してのグループワークが行われました。

グループワークでは、DVDで視聴した内容にもあった「ゴミ出しの曜日を忘れる」「買い物ができない」「迷子になる」など、認知症の症状を考えながら、質問や感想を出し合い、発表しました。発表した意見には、「20歳を過ぎたら、脳細胞が毎日なくなるという話を聞いて驚いた」「自分が認知症になったら恐い、不安、助けてほしい」など、素直に感じたことが挙げられました。講師からは「自分が助けて欲しいと思うことは、相手も同じように感じていることですよ」と言われ、子どもたちは大きくうなずいていました。

発表の後には、講師陣が、この日のために創作したロールプレイ(芝居)が披露され、認知症という言葉を初めて知った子どもたちは、学習の成果を確認していました。

講義終了後、ファシリテーターからサポーターの証、オレンジリングを受け取ると全員嬉しそうな笑顔で、早速、手首にはめていました。品川区では、子どもたちが持ち帰るリングと会話により、サポーター養成がPTAなどにも広がっていくことを期待しています。

子どもたちは、この成果を2月14日、15日に開催される学習発表会で披露する予定です。