品川・目黒の両区長が目黒川の水質改善対策についての要望書を都に提出

更新日:平成24年1月25日

濱野区長と青木目黒区長が意見書を村山副知事に手渡す
会談風景パネルを使って説明左:青木目黒区長 右:濱野区長
1月25日(水)、濱野区長と青木目黒区長が東京都の村山副知事のもとを訪れ、目黒川の水質改善対策についての要望書を手渡し、今後の対策についての意見交換を行いました。

目黒川は三鷹市下連雀付近を源とする烏山川と、世田谷区桜上水付近を源とする北沢川が合流し、世田谷区、目黒区、品川区を経由して東京湾に注ぐ二級河川で、上流部は下水道幹線として利用されています。

都と区の長年の取り組みや、住民の協力などにより、目黒川の水質と河川環境は高度経済成長期に比べ改善されてきていますが、今も夏季を中心に水質の悪化がみられ、川からの臭気の改善について区民からの要望が寄せられています。

会談では、まず濱野区長が村山副知事に、これまで品川、目黒の両区でモデル実験や検討を行ってきた、目黒川水質改善対策の経緯についてパネルや写真などで説明。
海水をくみ上げて上流まで送水し、放水することで川の水を置換する「海水導水」や、高濃度酸素溶解水を河川に供給し、水中の微生物を活性化させ浄化を行う方法などの改善策を提示しました。

「目黒川を、鮎が遡上し、安全に泳げるような清流に戻していきたいというのが、区民の夢でもある。そのためには都の力添えが必要」と濱野区長が訴えると、青木区長も「昭和35年頃までは、目黒川で友禅流しが行われていた。水質改善に向けて、都にはスピードを持って対応をして欲しい」と力を込めて語りました。

時折質問を挟みながら熱心に耳を傾けた村山副知事も、夏場の水質悪化の状況について触れ、本格的な暑さを迎える前に、平成18年以降行っていない目黒川のしゅんせつを行い、川底の汚泥を取り除くことを明言。

会談の最後には、今後も都と区が協力し合い、抜本的な水質改善への取り組みを進めていくことを約束しました。