山本 宮古市長を招いて議員研修会を開催

更新日:平成24年2月9日

山本 宮古市長を招いて議員研修会を開催
鈴木品川区議会議長あいさつ講演する山本宮古市長講演を聞く濱野区長質問する議員
2月9日(木)、品川区役所第3庁舎講堂において、品川区議会が主催する議員研修会が開催されました。

今回の研修会は、岩手県宮古市の山本 正徳市長を講師に招き、「東日本大震災からの教訓・復興に向かって」をテーマとした講演会を実施。
これは、議員の政策立案能力や資質の向上を目指して行われている議員研修の一環で、研修会には区議ほか品川区長をはじめとする区職員ら約150人が参加しました。

品川区と宮古市は、毎年目黒の駅前で開催される人気イベント「目黒のさんま祭り」が縁で、平成14年に災害時における相互援助協定を結んでいます。
昨年3月11日の東日本大震災以降、品川区から宮古市に届けられた義援金は7850万円(2月3日現在)。
他にも震災直後には生活用品や飲料水、衛生用品などの様々な支援物資を届けています。

研修会は、まず昨年3月11日の東日本大震災の発災直後の宮古市の映像から始まり、その後パワーポイントを使って、宮古市が受けた津波被害の状況、避難者の動きや避難状況、避難所の運営とその課題、市が行った災害対応、今後の復興計画などについて、約1時間半の講演が行われました。

被災直後に何よりも重要なこととして、山本市長は「基幹道路の確保」を挙げ、ライフラインの復旧のために、国・県・市がスピード感を持って取り組まなければならないと語りました。

また、安定期に入り復興に向けた動きが進む中、分野ごとに関係省庁が違うことでおこる縦割り行政の弊害など、実体験に基づいた興味深い話の数々に、参加者たちはメモを取りながら熱心に聞き入っていました。

研修にあたり、山本市長は「品川区や区民の皆さんからの多大な支援に感謝しています。目黒のさんま祭りが縁で、相互援助協定を結ばせてもらい今日に至ります。今は宮古ばかりが支援していただいていますが、これからは別の形で品川の皆さんにお返ししていきたい」と復興に向ける思いを語りました。

この研修会を主催した品川区議会の鈴木議長は、「未曾有の大震災からの教訓を議員、職員がしっかり学び今後に活かすとともに、品川区と宮古市の絆をより深めていきたい」と挨拶しました。