在宅介護者のための古武術介護講座

更新日:平成24年3月17日

古武術介護講座
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3月17日(土)、きゅりあんで、在宅で介護をされている方や、区内介護事業所のヘルパー104人を対象に古武術介護講座を開催しました。

この講座は、区と長年にわたり区の福祉サービスを担ってきた、NPO法人品川ケア協議会との協働事業として実施したものです。

古武術介護とは、日本古来から伝わる武術の動きを介護現場での体の動きに応用し、安全かつ効率的な介護を実践するものです。
今回の講座では、講師に理学療法士・介護福祉士で古武術介護の第1人者である、岡田慎一郎先生を招き、前半の「入門編」では古武術介護の知識や、基本的な体の動かし方について学び、後半の「応用編」では具体的な介護現場でのケア技術などについて参加者も体を動かしながら学びました。

「相手の骨盤より自分の骨盤が低い位置で接することを意識すると相手が自然に前傾姿勢になってくれます。そうすると相手の骨盤の位置と自分の骨盤の位置が垂直になり、力が分散されず楽に持ち上げることができます」「手の甲から両手を回すだけで肩甲骨が広がり全身の力が効果的に伝わって、自分より重いまたは大きい相手も負担なく持ち上げることができます」といったように、ちょっとしたコツや、動きの発想についてデモンストレーションを交えながら参加者と共に実技を行い、会場からは感嘆の声や拍手が起こり、沢山の質問が寄せられました。

参加者からは「当たり前のようにやっていたことが、体を痛める動きだったことに気付いた。」「さっそく今日から家に帰って、実践してみたい。」といった感想が聞かれました。