福島県富岡町の遠藤町長が区役所を訪問

更新日:平成24年4月20日

富岡町の遠藤町長が品川区役所を訪問
固い握手を交わす遠藤町長と濱野区長遠藤町長会談風景会談風景
4月20日(金)、東日本大震災で被災し、さらに福島第一原発の事故のために町内全域が避難を余儀なくされている富岡町の遠藤町長が、品川区役所を訪れました。

品川区と富岡町は、それぞれがニュージーランドのオークランド市と国際友好都市であることが縁となり、平成17年に災害時における相互援助協定を締結しました。
昨年3月の震災以降、品川区は富岡町に対し、区民などから寄せられた支援物資や義援金計7850万円を届けるなど、支援を続けています。

出迎えた濱野区長、本間、山田両副区長との会談の中で、前日のNHKで富岡町の夜の森地区の桜の映像が放送されたことに触れ、遠藤町長は「全国各地に散らばっている町民が、NHKの放送を見て故郷富岡を思い出してくれたはず」と笑顔をみせました。

一方で、なかなか進まない復興に向けた政府の取り組みに言及し、「少しでも早く、全町民を富岡町に帰してあげたい。そのために、町村合併や賠償金の問題など、国と踏み込んだ議論を交わしています」と、厳しい表情で語りました。

遠藤町長の話に熱心に耳を傾けていた濱野区長は、「遠藤町長が活躍する姿を見せることが、富岡町民の方達に元気と活力を与えることになります。品川区もできるだけ支援を続けてまいりますので、職員の方ともども健康に注意して、復興に向けご尽力ください」と激励の言葉を伝えました。

品川区では、今後も東日本大震災の義援金を引き続き受け付けるなど、必要な支援を続けていきます。