戸越公園で松のこも巻き

更新日:平成24年11月8日

松のこも巻き
松のこも巻き紅葉間近の戸越公園染まりはじめた紅葉と薬医門青空をバックに紅葉しはじめた木々
11月8日(木)、区立戸越公園(豊町2-1)で、松のこも(わらの帯)巻きが行なわれました。

こも巻きとは、松を害虫から守る手段の一つ。
木の幹にわらを巻きつけ、寒さの苦手な松毛虫などの害虫をわらの中におびき寄せ、3月上旬の啓蟄を前に取り外し、冬眠している害虫ごとわらを焼却して駆除します。

戸越公園は、肥後(熊本)藩主細川家の下屋敷の庭園を利用した優雅な公園で、大小さまざまな松が約40本植樹されています。
この松には、例年、立冬を迎えるこの時期にこも巻きを実施しています。

上部を縛るひもは虫が入るように緩く、下部はきつくなっており、「利休結び」と呼ばれる独特の結束技術で結ばれています。
わらが巻かれた松の木は、冬の定番景色です。

11月下旬にかけて、紅葉も見頃を迎える戸越公園。
一足早く冬支度をととのえた松が、今秋の暖かさに冬の到来を告げています。
深まる秋を探しに、ぜひお出かけください。