健康のカギは減塩にあり!品川区と「塩を減らそうプロジェクト」が減塩講習会を共催

更新日:平成24年11月26日

健康のカギは減塩にあり!品川区と「塩を減らそうプロジェクト」が減塩講習会を共催
荒川規矩男 福岡大学名誉教授講習会の様子講習会の様子熱心にメモを取る参加者
11月26日(月)、品川区と「塩を減らそうプロジェクト」が協働で、「健康のカギは減塩にあり~給食施設における減塩の工夫~」と題した講習会を、区役所講堂(広町2-1-36)で開催しました。

区内にある社員食堂や老人ホーム、学校、病院などの給食施設管理者や、惣菜、弁当などを販売する中食産業の事業者などが対象で、会場には約70人の参加者が集まりました。

「塩を減らそうプロジェクト」とは、塩分の過剰摂取がもたらすリスクについて正しい理解を広く普及し、高血圧および脳卒中、心疾患のリスクを低減させることを目的に活動している団体。
これまで、新潟や秋田など食塩摂取量が高いといわれる県を中心に、自治体とタイアップした減塩をすすめる啓発イベントなどを開催しています。

今回、都内では品川区が初めて「塩を減らそうプロジェクト」とタッグを組み、給食施設管理者などに減塩の必要性と、減塩に取り組む際の工夫を伝えることで、「健康な食の提供」を訴えていくことになりました。

講習会は、国際高血圧学会会長に日本人で初めて就任した、荒川規矩男 福岡大学名誉教授による「塩の功罪」をテーマとした講演からスタート。
講演の中では、日本人の3人に一人、およそ4,000万人が高血圧(または予備軍)であることや、食塩の過剰摂取がもたらす健康被害、ウォーキングなどのスポーツが心血管病だけでなく、がんや認知症等の病気も予防することなど、興味深い内容が語られました。

その他、事前に区内の給食施設に対して行った食塩に関するアンケートの結果や、減塩に関する取り組みの事例の報告などが行われ、参加者は時折メモを取りながら、真剣な表情で聞き入っていました。

区の担当者は、「今後も減塩の取り組みを継続時に呼びかけ、地域全体の健康度を高めていきたい」と語っています。