震災から2年 宮古市の中学生が品川区役所を訪問

更新日:平成25年4月18日

宮古市の中学生が品川区役所を訪問
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4月18日(木)、岩手県宮古市立新里中学校の3年生11人が、修学旅行の一環として品川区役所を訪れ、濱野健品川区長と懇談しました。

品川区と宮古市は、目黒駅前で毎年開催される人気イベント「目黒のさんま祭り」が縁で、災害時における相互援助協定を平成14年に結びました。同校は修学旅行のカリキュラムの一環として、東日本大震災時の品川区からの支援に対する感謝の意を伝えること、学校で取り組んだ復興ボランティア活動の報告をすること等を目的に来庁。満員電車に乗ってきた生徒たちを濱野区長は「大変でしたね」と笑顔で迎え入れました。

品川区に集まった東日本大震災被災地への義援金のうち、1億150万円が宮古市へ届けられました(平成25年4月1日現在)。田澤豊校長は「幾度となく義援金を頂戴し、物資も震災後すぐに届けていただき、品川区の支援に感謝申し上げます」と、品川区と宮古市の絆の強さを実感した様子で話していました。

また、懇談の中で濱野区長が、品川区に大使館がある(現在は、千代田区九段に臨時移転中)ことが縁で、タイ王国から託された支援物資も届けたことを伝えると、生徒の1人が「字が読めなくて何が入っているのか分からなかったけど、石けんが入っていました」とタイ王国からの物資が届いたことを披露。生徒たちはあらためて、タイ王国にも感謝の意を示していました。

同校のある新里地区は、沿岸部から離れた地域で直接の津波被害はありませんでしたが、震災直後から沿岸部でボランティア活動を展開。それを聞いた濱野区長は「山本(宮古)市長から沿岸部以外の人たちが復興の力になってくれたから、宮古市は東北で一番早く復興に着手できたと聞いています。すばらしいことですね」と話しました。

現在は、全校あげての復興ワークショップやアルミ缶回収による募金、「希望プロジェクト」と銘打った長期休みを利用しての仮設住宅訪問活動などを行っています。代表の刈屋陽菜さんは「このような活動を継続し、さらに発展させていきたい。将来、私たちが築き上げた元気な宮古市を紹介できるように頑張る」と力強く語りました。