町ぐるみで小学校の下校時避難訓練を実施

更新日:平成25年6月18日

ランドセルで頭を守る児童
大人たちに見守られながら避難学校に集合した児童たち訓練を振り返る校長訓練情報を受信したまもるっち
6月18日(火)、区立延山(えんざん)小学校(西中延2-17-5 児童数388人)で下校時避難訓練が行われました。この訓練は、児童たちに災害が発生した際の初期行動を身につけさせるとともに、地域や保護者、学校の連携をより深め、今後の安全対策を考える機会とすることを目的としています。同校では、東日本大震災をうけ、昨年度から地域ぐるみ、町ぐるみの下校時避難訓練を行っています。

訓練は、小学校の屋上に設置されている防災行政無線の放送をきっかけに、児童たちが一斉下校した5分後の午後1時50分からスタートしました。この放送を合図に、下校中の児童はその場で頭を低くし、ランドセルをヘルメット代わりにして頭部を保護しながら、まず身の安全を確保。安全を確認した後は、児童たちに声かけを行うため街頭に立つ保護者や地域住民らの誘導で、学校に避難しました。

今年は新たな試みとして、普段登下校で利用している門の近くで、大地震により火災が発生し、利用できないという想定で実施。学校周辺の道路や交差点に立っている大人たちの指示に従い、別の門から学校へ戻ることになりました。なかには、門までの道がよくわからずに立ち往生する児童もみられましたが、周囲にいる大人たちの声かけで、無事に学校まで到着することができました。

また、地元の商店街では、商店街の放送設備を利用し、下校時避難訓練のアナウンスを行いました。小学校の防災行政無線だけでは、周辺の状況で放送がよく聞こえない場所もありますが、商店街の放送設備を活用することで、より多くの児童や保護者、地域住民が正確に情報を得ることが可能。学校近くの食品店店主は、「商店街の放送だと聞きやすいねえ」と話していました。

訓練を終え、延山小学校の森嶋尚子校長は、「訓練で実施したように、ランドセルは頭を守るのに役立ちます。この数秒間の行動が自分の命を守ることになります」と、今回の訓練のポイントを振り返りました。