防災の眼から“まちづくり” しながわ地域防災プロジェクト

更新日:平成25年7月9日

防災の眼から“まちづくり” しながわ地域防災プロジェクト
事業の概要を説明する佐藤さん東日本大震災の体験談を語る小野寺さん6月30日に行われた体験型まち歩きワークショップの様子16月30日に行われた体験型まち歩きワークショップの様子2
7月9日(火)、六行会総合ビル(北品川2-32-3)で、企業・地域・行政の三者が協働し、地域住民主体のまちづくりを推進することを目的とした、「しながわ地域防災プロジェクト」のワークショップが開催されました。

このプロジェクトは、平成24年度に品川区が募集した「協働事業提案制度」に応募し、採択された区との協働事業です。

「防災」というキーワードに、企業や地元商店街、町会などの地域住民が集い、顔の見える関係を構築し、意見を交換。それぞれの立場でできること、「自助」「共助」の取り組み事例などについて検討を重ねていきます。

プロジェクトを主催する株式会社しながわ街づくり計画は、人力車の製造販売をはじめ、街を活気づけるコンテンツの企画運営を行っている会社。
「品川宿交流館 本宿お休み処」で、観光案内を兼ねた人力車を自ら引っ張る代表の佐藤亮太さんは、「東日本大震災以降、『防災』が立場の違う人たちを結びつけるキーワードになった。ワークショップやイベントを通して、まずは地域の防災力を強化していく。このプロジェクトで構築した三者の関係を、福祉・教育・防犯・環境など様々な問題を解決する地域課題のプラットフォーム(基盤)にしていきたい」と、数年先の未来を見据え、プロジェクトを進めています。

ミーティング型のワークショップ1回目となったこの日、会場には約50人の関係者が集まりました。
今後のガイダンスのほか、宮城県気仙沼市で東日本大震災を体験し、被災者の一人として避難所の運営にも携わった、NPO法人椿の島21世紀プロジェクトの小野寺栄喜代表の体験談が語られると、参加者はメモを取りながら真剣な表情で聞き入っていました。
 
プロジェクトでは、体験型とミーティング型のワークショップを全8回行い、11月にむけて冊子「(仮称)しながわ協力メニュー」(1500部予定)を作成、関係団体や地域住民などへの配布を予定しています。