名誉区民の称号を2氏に授与

更新日:平成27年12月9日

区長、議長と記念写真に収まる受賞者
区議会本会議で謝辞を述べる小川寛興氏濱野区長から名誉区民の称号を授与される小川寛興氏小川寛興氏区議会本会議で謝辞を述べる故石井伝一郎氏の長男敬一郎氏濱野区長から名誉区民の称号を授与される故石井伝一郎氏の長男敬一郎氏故石井伝一郎氏の遺影を前に謝辞を述べる長男敬一郎氏関係者全員で記念写真小川寛興氏と長男故石井伝一郎氏の家族
品川区名誉区民条例により、小川 寛興(おがわ ひろおき)さん、故 石井 傳一郎(いしい でんいちろう)さんのお二人が12月9日、第4回区議会定例会本会議にて名誉区民に推挙され、区議会の同意を得て、名誉区民に選定されました。品川区名誉区民は、今回のお二人を加え計8人。

また、名誉区民称号授与式も同日、区役所で開催されました。
冒頭、濱野区長が「石井傳一郎さんのお父様鐵太郎(てつたろう)さんも名誉区民です。そして小川先生が師事していた服部良一さんも名誉区民です。名誉区民の“つながり”を強く感じました」と感想を話しました。続いて、濱野区長からお二人に名誉区民の称号記と記章を授与、あわせて記念品が贈呈されました。

そして、区議会を代表し大沢真一議長の祝辞に引き続き、小川さんが「今回称号をいただけたのは、ひとえに区民の皆さまの支援の賜物だと思っています。そして、服部良一先生に次いでいただけたというのが、何よりもうれしい。今後も、文化芸術の振興に努めていきたい」とし、石井傳一郎さんのご親族を代表し、長男の石井敬一郎さんが「父は長年の夢であった “高齢者見守り事業”や、信用金庫による“成年後見事業”を立ち上げることができました。父と同様、残された家族も区のため、地域のために精一杯頑張っていきたい」と謝辞を述べました。



小川 寛興 さん ~ 文化の向上に関する功績 ~

学卒後、昭和18年に藤原歌劇団に入団しオペラを学び、その後、服部良一氏に師事し作曲や管弦楽法を学びました。
昭和33年にテレビ映画の主題歌「月光仮面は誰でしょう」を手掛け、新鮮なメロディーで、大衆の熱烈な支持を受けました。以降、ミュージカル、ラジオや映画の劇音楽、テレビドラマ音楽の作曲・指導の分野で確固たる地位を築かれました。歌謡曲では、昭和40年に「さよならはダンスの後に」で第7回日本レコード大賞作曲賞を受賞、昭和42年には「虹色の湖」が大ヒットしました。永年の功績として、昭和63年に紫綬褒章、平成9年に勲四等旭日小綬章を受章。

区内の活動では、昭和62年から平成7年まで教育委員会委員に就任。平成13年に氏作曲による「しながわ物語」がミュージカルとして上演。また、平成14年より(公財)品川文化振興事業団副理事長を務めるほか、平成22年に始まった品川区民芸術祭実行委員長を平成27年まで務めるなど、広く区民に音楽・芸術の素晴らしさを与え続けています。



石井 傳一郎 さん(平成27年10月9日逝去) ~ 社会福祉協議会に関する功績 ~

平成6年に社会福祉法人品川区社会福祉協議会の理事を経て同会長に就任、以来、平成27年まで地域の社会福祉に尽力されました。
平成7年に地域で活躍する福祉人材の養成・育成を目指し「品川介護福祉専門学校」を開校。平成9年に障害者自立支援法施行に先駆け、福祉ショップ「テルべ」、平成14年に「品川成年後見センター」、高年齢者の無料職業紹介・相談窓口「サポしながわ」、平成19年に地域全体で子育てを支える「ファミリーサポートセンター」を開設しました。

また、さわやか信用金庫の名誉顧問を兼ね、高齢者の見守り事業「見守り隊」の結成や、わが国初の金融機関による成年後見事業「(一社)しんきん成年後見サポート」の会長としても活動。個人としても、多額の寄附を行うなど地域福祉の向上に身を捧げた姿勢は区民からの尊敬を集め、平成15年に勲五等旭日双光章を受章、平成24年には東京都功労者表彰を受けられました。