坂井市中学生が修学旅行でセルビア共和国大使館を訪問

更新日:平成28年6月2日

全員で記念写真に収まる
セルビア大使館員から説明を受ける中学生日章旗を手にセルビアを紹介する大使館員坂井市を紹介する丸岡南中学校の生徒丸岡城の紹介越前織の紹介越前織による製品の紹介越前織ネックストラップの紹介生徒デザインの越前織ネックストラップの進呈教わったセルビア語を交ぜて御礼
品川区と特別区全国連携プロジェクトを通じて連携事業を展開している、福井県坂井市の市立丸岡南中学校の3年生が、6月2日(木)、修学旅行の一環として、区内にある品川区が日頃から交流している15の大使館・領事館等のうち、4つの大使館と品川区役所オリンピック・パラリンピック準備課を訪問し、各国を学ぶとともに坂井市を紹介しました。

 丸岡南中学3年生は、6月1日(水)から3日(金)まで、2泊3日の日程で東京地方への修学旅行、その学習で各大使館と区役所を訪問したものです。訪問したのは、タイ(上大崎3-14)、インドネシア(東五反田5-2)、コロンビア(上大崎3-10)、セルビア(北品川4-7)の各大使館。

 セルビア共和国大使館へは、3年5組の10人と引率の先生、市教育委員会指導主事が訪問。大使館は、イェレナ・ニコリッチ一等参事官、長門ティヤナ大使秘書、小柳津千早通訳の3人が応対してくれました。館内に案内され、生徒たちが大使館員へ片言のセルビア語を交えてのあいさつで訪問が始まりました。
 最初に大使館員からプロジェクターを使用して、セルビアの概要が説明されました。位置、面積、人口、宗教、気候、通貨など、基本的な事項に続いて、実は、セルビアはスポーツ大国であることを学びました。サッカー、バスケットボール、バレーボール、水球等は世界トップレベルであること、そして、テニス世界第1位のジョコビッチ選手の名も。

 日本との関係では、意外ですが、伝統を重んずる日本武道が盛んであること、日本のアニメの影響で日本語を学ぶ高校生が多いこと、そして、日本からセルビアへの援助の関係で親日的であることも知らされました。
 2011年の東日本大震災の時、セルビアでは日本援助のためのイベントが行われました。一方、2014年のセルビア大洪水の時は、日本から恩返しの援助があったことなど、お互いに大変な時は助け合う間柄の国であることを学びました。

 次は、丸岡南中学生からの説明です。事前に学んだセルビアのことをセルビア語を交えて披露しました。そして、坂井市の観光地、地場産業等の紹介です。日本最古の天守閣「丸岡城」、日本一短い手紙コンクール「一筆啓上賞」、伝統産業「越前織」。その中でも、生徒がデザインした「越前織ネックストラップ」を披露し20本を進呈しました。そして、セルビアオリジナルストラップを制作するためのデザインの提供を依頼。是非、セルビア文字を使用したストラップを作りたいとお願いしました。

 坂井市の紹介後、大使館員からは、「坂井市は外国人観光客が多いですか」「夏は暑いですか」「自然が多いですか」「学校の自慢は何ですか」等の質問が出され、生徒たちは的確に答えていました。大使館員は、「私たちが勉強させていただきました。大使館への訪問は時々ありますが、自分たちのまちを紹介してもらうのは初めてです」と感心していました。

 セルビア大使館訪問のリーダー、水谷桜子(さくらこ)さんと朝倉日彩(ひいろ)さんは、「めったに訪れることのできない大使館に来ることができて、まず“うれしかった”。今まで練習してきた成果を発揮することができた。大使館の方の話は、事前に調べたことだけでなくいろいろなことを教えていただけて、もっともっとセルビアのことを知りたいと思った」「日本とセルビアとのつながりについて、知らないことを教えていただき、協力しあうことの大切さを学ぶことができた」と話していました。

 最後に全員で記念写真の後、生徒たちは、覚えたてのセルビア語で「ビロ イェ レーボ」(楽しかったです)、「フヴァーラ」(ありがとうございました)とお礼の言葉を残して大使館訪問は終わりました。