八潮わかば幼稚園で初釜

更新日:平成29年1月13日

八潮わかば幼稚園で初釜
上履き靴も整理整頓して正座先生の手元をじっと見る園児お茶会の先生に御礼干菓子を味わう園児干菓子を味見する干菓子を味わう抹茶を口にする園児抹茶を飲みきる園児最後のあいさつ「ありがとうございました」
区立八潮わかば幼稚園(八潮5-6-32)で、平成29年1月13日(金)、初釜が行われ、年長児29人と年少児24人が手作りのお茶会の席を体験しました。

 初釜は、新しい年を迎えて最初に行う茶道の茶会です。同園では、園児がお茶会を通して、日本の伝統文化に触れるとともに、礼儀や作法を知るという目的で毎年実施しています。

 初釜の会場となったのは保育室です。床の上に畳を敷き、園児手作りの屏風を飾り、茶道具を並べて、お茶会の席に様変わり。お茶会には地域ボランティアの三浦さんと石渡さんが講師として指導しました。

 園児たちは上履きを脱ぎ、きれいに揃えて畳に上がり正座をしました。いつもの保育室とは雰囲気が違うためでしょうか、慣れない正座に緊張した様子がうかがえます。
 「よろしくお願いします」。まず礼儀正しくあいさつすることから始まりました。「お先に」「いただきます」と、作法にそって干菓子を口に運ぶと、おいしさに笑みがこぼれる園児も見られました。この日使用したのは本物の大人用と同じ抹茶。苦味にためらいの表情を浮かべる園児もいましたが、すべての園児が飲みきりました。最後には「ありがとうございました」と丁寧にあいさつをしました。

 園児たちはお茶会を通じて礼儀を学ぶだけでなく、干菓子を食べた後の懐紙の取り扱いや、茶碗を回してから抹茶を飲むという難しい作法も体験することができ、日本の伝統文化である「茶道」を身近に感じて、お茶会の雰囲気を楽しむいい機会となったようです。年長児は「正座は少し足がいたくなったけど、おいしかった」と感想を話していました。

 竹内園長は「園児は毎年、初釜を体験しています。日本の伝統文化に触れることが出来て、いい経験になったと思います。園では初釜だけでなく、節分、ひなまつり、もちつき等、季節に合わせて日本の伝統文化に触れるようにしています。東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、“おもてなし”や“和の心”を育てていきたいと思います」と抱負を語っていました。