城南小学校・浅間台小学校の5年生が能楽堂で能体験

更新日:平成29年1月23日

足拍子の体験
能舞台で面の体験面を見つめる児童装束を来て喜ぶ児童輪になって足拍子謡の体験高砂の仕舞
~檜舞台で「足拍子」や「運び」に挑戦~

 区立小学校の児童を対象にした「能体験」が平成29年1月23日(月)、十四世喜多六平太(きたろっぺいた)記念能楽堂(上大崎4-6-9)で行われ、城南小学校(南品川2)と浅間台小学校(南品川6)の5年生約80人が日本の伝統芸能「能」を体験しました。

 同能楽堂は、能楽シテ方5流のひとつ「喜多流」の本拠地となる能楽堂。多くの区民に能を体験してもらおうと、11月1日の「古典の日」を記念した「品川能楽鑑賞会」の開催や、小学生を対象とする能の体験公演を行うなど、様々な取り組みを行っています。授業の一環として児童たちを能楽堂に招いて、能の体験を実施するのは、昨年に続いて2回目です。

 この日は、喜多流能楽師の佐々木多門さんが案内役を務め、能を「世界で一番古い仮面劇」として、能の歴史など基礎知識について解説。面(おもて)の説明では、児童2人が能舞台に上がり、面をつけるときの作法や実際につけた時の視野の狭さを体験しました。その後、児童たちは2グループに分かれて、すり足で進む「運び(はこび)」、舞台を踏み鳴らす「足拍子」、「謡(うたい)」に挑戦したほか、実際の「面(おもて)」、「装束」も身に着けて、能の世界を体感していました。最後に、能楽師から「高砂」の仕舞が披露されると、児童たちは真剣に見入っていました。

 面をつけて能舞台に立った、浅間台小学校の永井蓮夏(れんか)さんは「面をつけるのは怖かったけど、つけてみたら印象が変わった」と感想を話しました。また、城南小学校の臼井陽菜(はるな)さんは「普段体験できないことだったのでおもしろかった。また、能を体験してみたい」と笑顔で話し、それぞれ能の魅力を味わった様子でした。

 佐々木多門さんは「能は古いものだけれど、博物館に飾られているものではありません。能を体験することで、能にしかない魅力を発見してほしい。また、能舞台で待っています」と児童たちにメッセージを送りました。