大原小学校が“グローバル給食”でタイ王国と国際交流

更新日:平成29年2月8日

グロバル給食で笑顔の交流中
あいさつをするタイ大使館のナッタポン・ラッタピパット公使参事官タイのあいさつを実演する児童体育館での講演ムエタイを体験大使館の皆さんにあいさつする児童たちお礼の言葉を述べる児童給食を食べながら交流グローバル給食 全体の様子タイ料理の給食
学校給食を通じて国際交流を図る“グローバル給食”が平成29年2月8日(水)、大原小学校(戸越6-17-3)で開催されました。

 区内に12カ国の大使館と4カ国の領事館があることから、区では、小学校と大使館との交流を図り、児童たちが東京2020オリンピック・パラリンピックに向け、国際理解を深めるきっかけ作りとしてグローバル給食を実施しています。グローバル給食では、「食」をとおして児童と大使館職員がお互いの文化や習慣を学び合います。今回は、日タイ修好130周年をむかえたタイ王国と交流を深めました。

 給食の前に、タイ王国を学習する授業が大使館職員によって行われ、冒頭にナッタポン・ラッタピパット公使参事官が、「タイ王国は品川区内に大使館があり、みなさんとはご近所さんです。今日の交流をきっかけにタイ王国のことをもっと知ってもらいたいと思います」とあいさつ。続いて中島教育長は、「みなさんには、いろいろな国のことを知ってもらい、3年後の2020年には国際交流の中心になってもらいたいです」と思いを伝えました。

 授業では、日本のアニメーションや漫画がタイ王国でも人気があり、それらを通して日本の生活習慣が広く知られていると説明。児童たちは、アニメや漫画のタイトルに「知ってる」と大喜びでした。座学の後は、児童たちにタイ王国の国技である“ムエタイ”を披露しました。ムエタイの試合を見た後、各学年の代表が実際にグローブをつけミット打ちやキックにチャレンジしました。
 児童たちは、タイ王国の素敵な授業へのお返しとして心を込めて「つないで歌おう」と大原小学校の「校歌」の合唱をプレゼント。思いがけないプレゼントに大使館職員も驚いた様子でした。授業の最後には、学校を代表して5年生の山崎美優さんが「タイ王国ではやっているスポーツのことをもっと知りたいです」とタイ王国に興味を持ったことを伝え、同じく5年生の須藤弘成さんは「タイ料理は初めてなので、この後の給食が楽しみです」と待ちきれない様子でした。

 いよいよ給食のスタートです。本日の給食の献立は、タイ王国の定番料理である“ガパオライス”と“トートマンクン”、“タイ風すまし汁”。最初に4年生の児童が、流ちょうな英語で、大使館職員たちに同校に来てくれたことに対するお礼を伝えました。
 児童や大使館職員、地域の方たちも一緒の給食では、大使館職員の仕事内容や、好きなアニメや起床時間など様々な質問が飛び交い、大使館職員は一つひとつ丁寧に答え交流を深めていました。タイ料理を初めて食べたという女子児童は、満足そうに「アロイ カ(おいしいです)」とさっそく教えてもらったタイ語で感想を話してくれました。