冬の風物詩「こも巻き」が戸越公園にお目見え

更新日:平成29年11月7日

手際よく「こも」を巻き付ける公園管理者
戸越公園の風物詩になっている松の木のこも巻きこもを手際よく結びつける戸越公園の入口
立冬を迎えた平成29年11月7日(火)、戸越公園(豊町2-1)で「松のこも(わらの帯)巻き」が行なわれました。

 こも巻きとは、松を害虫から守るための伝統的手法。害虫が寒さをしのぐために松の枝葉から地中に潜ろうとするところを、木の幹に巻きつけたわらにおびきよせ、3月上旬虫たちが目覚める前にわらを焼却します。なお、わらを外すとき害虫だけを選んで廃棄しています。農薬を使わずに害虫を駆除することから、環境にやさしい害虫駆除方法だといわれています。

 わらの上部を縛るひもは虫が入るように緩く、下部はきつくします。「いぼ結び」という結び方で、公園管理者がわらで編まれた「こも」を手際よく巻き付けていきました。

 戸越公園は、肥後(熊本)藩細川家の下屋敷の庭園を利用した優雅な公園で、大小さまざまな松が約40本植樹されています。この松に、例年、立冬を迎えるこの時期にこも巻きを実施。こもに巻かれた松の木が、間近に迫った冬の到来を物語っていました。