シルバー大学 いきいきコース「能楽の世界」連吟発表会

更新日:平成30年7月11日

発表者と見学者

うたいだす直前の緊張した様子 気持ちよくうたう様子 成果発表をスマホに収める家族

正座で発表する受講生たち 講師の仕舞 成果発表に拍手を送る関係者
 品川シルバー大学「ふれあいアカデミー」いきいきコースで「能楽の世界」を受講している50人が平成30年7月11日(水)、十四世喜多六平太記念能楽堂(上大崎4-6-9)で謡の発表を行いました。

 この、能楽について学ぶコースは(公財)十四世六平太記念財団の協力を得て、しながわシルバー大学で今年初めて実施した講座(全10回)です。能楽の歴史や見方のほか、能を演じるうえで基本となる構えやすり足の体験、面や装束、楽器などの能を構成する要素をひととおり学びました。また、毎回、講習の最後には「謡」も練習。最終日のこの日は、講座の総仕上げとして能楽堂の舞台に上がり、成果を見に来た家族や友人たちの前で、「高砂」と「雲雀山」の一部を披露。ぶっつけ本番の舞台での所作に戸惑いながらも、声を揃え堂々と謡いあげました。

 発表を終えた受講生は「舞台に上がれるとは思ってもみなかったが、貴重な経験ができてよかった」「声をきちんと揃えられなかったけど、よい経験が出来ました」「能はとっつきにくいかと思っていたけど、楽しみ方をわかりやすく教えていただけてよかった」などと話し、晴れの舞台を終えた達成感に満足した表情をのぞかせていました。

 また、祖母の発表を見に来て思わず一緒に謡いだしそうになった8歳と5歳の兄弟は「おばあちゃんは、家でも練習していたよ。上手だった」と嬉しそうに話してくれました。

 さらに、受講生の成果発表の後には講師陣による仕舞が披露され、受講生はプロの仕舞を堪能しました。

 区では、文化の祭典でもある東京2020大会を契機に日本古来の「能楽の世界」を身近に堪能できる、文化・芸術の推進に取り組んでいます。