杜松小 ぎんなんでボランティア

更新日:平成20年10月31日

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10月31日(金)、区立杜松(としょう)小学校(豊町4-24-15、細越政道校長)の4~6年生38人が、校庭にある2本の大銀杏からとれた「ぎんなん」の皮をむく作業をしました。

同校には樹齢90年以上といわれる大銀杏が3本あり(校誌には大正11年にはすでにあったとされ、子どもたちや地域の人に親しまれています)、そのうちの2本が実をつける雌。同校では、毎年ぎんなんを販売して、その収益金をユニセフなどに寄付してきました。29年前から全校を挙げてこのボランティアに取り組み、地域でも「杜松のぎんなん」と親しまれ、今年もすでに3件の問い合わせがあったほど浸透しています。

同校では、昨年から子どもたちが神奈川県の田んぼで収穫した「杜松米」も販売しており、昨年分の収益は合わせて、およそ6万円。うち3万円をユニセフへ、また、アジア教育友好協会を通じ、ラオスのクアンシー小学校に友好の鐘を寄付しました。クアンシー小学校と同小学校とは平成18年4月25日にフレンドシップ交流の調印式を行い、手紙のやり取りなどの交流をしています。来春にも同協会を通じてラオスの小学校建設資金として、売り上げの一部を寄付する予定です。

この日は今年初めての皮むき作業。ぎんなんは10月半ばから1~2年生が拾い集め、一週間ほど水に浸して皮をむきやすくしておいたもの。ぎんなん特有の匂いの中、作業は手袋をはめ、2~4人一組で行なわれました。

独特の匂いに苦労している子もいましたが、「もう慣れた」と、楽しそうに作業するグループも。今年で3度目の皮むきという6年生の男子は「毎年臭いけど、自分たち以外の人の役に立ちたいから」と、手馴れた手つきで話しました。また、今年から皮むき作業をする4年生の女子は「袋詰めや計量をするよりも楽しいし、作業しているとだんだん匂いにも慣れてくる」と笑顔を見せました。

同校のぎんなんは、つぶが大きいのが特徴で、今年も平年並みのでき。この後2~3回きれいに洗って2週間ほど天日干しにされ、11月22日に行われる学芸会などで販売されます(100グラム100円)。