星薬科大学で第1回区民公開講座を開催

更新日:平成24年11月24日

白衣を着用してビタミンCの測定や葛根湯の製作などの実験を体験1
星薬科大学で第1回区民公開講座を開催本館濱野区長田中隆治学長自ら「青いバラの開発を目指して」と題した講演を実施白衣を着用してビタミンCの測定や葛根湯の製作などの実験を体験2白衣を着用してビタミンCの測定や葛根湯の製作などの実験を体験71000種類の薬草が栽培されている薬草園を見学野口英世博士が実際に使用した顕微鏡
11月24日(土)、星薬科大学(荏原2-4-41 田中隆治学長)で、第1回区民公開講座「薬学っておもしろい!バイオっておもしろい!~21世紀は生命科学の時代~」(参加無料)が開催され、約300人が参加しました。

星薬科大学は、昨年創立100周年を迎えた区内にある伝統校で、大正時代に建てられた本館大講堂はチェコ・キュビズムを取り入れたアントニン・レーモンドの名建築として知られ、しながわ百景にも指定されています。

星薬科大学と品川区は、これまでも教育、文化、生涯学習などに関する講座やイベントを共同で開催するなど関係は深く、10月には「地域社会の発展を目指した相互の連携・協力についての協定」を締結。地域コミュニティの活性化に向けた取組みの充実を図っています。

区民公開講座もその一環として企画されたもので、品川区の小中学生や高校生、区民を招待し、薬学という学問の無限の可能性を紹介するとともに、バイオの不思議など身近に溢れる生命科学を感じてもらい、生命科学を含む幅広い科学的知識に興味を持ってもらおうと「科学リテラシー」の入門講座を開校しました。

メインホール会場では、世界で初めて青いバラを開発したことで知られる田中隆治学長自ら「青いバラの開発を目指して」と題した講演を実施。さらに、学生が企画した実験アトラクション会場では、白衣を着用して、ビタミンCの測定や葛根湯の製作などの実験を体験することができ、参加した子どもたちは「来てよかった!」と、目を輝かせながら実験道具に触れていました。

ほかにも、1000種類の薬草が栽培されている薬草園や、野口英世博士が実際に使用した顕微鏡などが展示されている歴史資料館なども見学することができ、参加者は「近所に住んでいるのに、こんなに歴史的に貴重なものがたくさんあるなんて知りませんでした」と、新たな発見を楽しんでいました。

田中学長は、「星薬科大学はこの地で生まれ、育った。何か品川区の役に立つことはできないかと考え、今回の公開講座を企画しました」と挨拶。濱野区長は、「歴史と伝統のある星薬科大学は品川区の誇りです。こうしたかたちで地域と結びついて、地域に貢献していただけることを大変感謝しています」と話しました。