復活した江戸野菜 品川蕪品評会

更新日:平成26年12月21日

~品川カブ復活6年 区外からも出品~

品川神社境内(北品川3-7-15)で12月21日(日)、江戸野菜のひとつ「品川カブ」の品評会が行われた。

品川カブは、江戸時代に品川宿周辺で栽培されていた、長さ20センチほどの細長いカブで見た目はダイコンに近い。明治以降生産が減り、ついには文献上のものとなってしまったが、6年前に北品川の八百屋 大塚好雄さんが復活させた。

この品評会は、収穫した品川カブの形や大きさ、葉の色や全体のバランスなどを競い合うもので、品川カブを使用したオリジナル商品の開発・販売を通じて、まちおこしに取り組んでいる「東海道品川宿なすびの花」(大塚好雄代表)が主催。3回目となった今年は、品川カブを栽培している区内の小学校や保育園、児童センターのほか、港区や北区の小学校など23団体・個人が参加し、品川神社の境内は大勢の人で賑わった。

会場には山田副区長もお祝いに駆けつけ「将軍家にも献上されたという記録が残っている品川カブが、このような形で復活しました」とあいさつ。北二町会 金子会長は「野菜を育てるのは大変なことです。これからもがんばって、品川カブを育て、品川カブを有名にしてください」と関係者にエールを送った。

金賞を受賞したのは、区立小中一貫校品川学園。昨年に引き続いての2冠達成となった。カブを育てた2年生の児童は「大きく育ってうれしい」「水やりが楽しかった」「間引きが大変だった」などと受賞の喜びとともに感想を話した。

参加者には千住葱(ねぎ)の串かつや葱焼き、品川カブ入りの品川汁などが振る舞われた。また、滝野川ごぼう、千住ネギ、練馬大根などの江戸野菜なども展示され、品評会に訪れた人々は興味深げに見入っていた。

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