“品川道”の道標を設置

更新日:平成28年3月31日

区は3月30日(水)、各地に幾筋かあった“品川道(しながわみち)”が、時代の流れとともにいずれもまちの中に埋もれてきていることから、当時の由緒を後世まで伝えていこうと、中延みちしるべ防災広場(中延五丁目)に品川道の道標を設置した。

 道標全体は高さ118センチメートル、幅97センチメートル、奥行き最大30センチメートルの大きさで、白御影石の石柱(幅20センチメートル)に「品川道」という文字と品川区の紋章を彫り込んである。その左部分の銘板には品川道のいわれの説明文(英訳あり)、地図2点(品川の古道、品川道推定図)、錦絵(「江戸名所図会」品川驛)1点を表示している。


【表示されている「品川道のいわれ」の説明文】

 品川道は、武蔵国の国府であった府中と中世からの港湾都市として栄えた品川を結ぶ道です。 
 現在も府中市の大國魂神社のくらやみ祭(東京都指定無形民俗文化財)は品川沖でお浄めの海水を汲むところから始まります。
 かつて、神官たちの一行は品川道を通って府中と品川の間を往復しました。
 国府の地一番の神社の例大祭が品川から始まるのは武蔵国における品川の地の高い重要性を物語るものでしょう。
 品川道は幾筋かあったようですが時代は流れて都市化が進みいずれもまちの中に埋もれてきています。
 そのためここに「品川道」の道標を建て往時の由緒を後世まで伝えていこうと思います。

※こちらの情報は、上記日付による報道機関向けのプレスリリースを掲載したものです。現在の事業等と内容が異なる場合がございますのでご了承ください。
※写真については、「しながわ写真ニュース」をご確認ください。写真のないプレスリリースもあります。