災害用備蓄食糧を使用した昼食提供の防災訓練を実施

更新日:平成28年12月5日

品川区立保育園・幼稚園では、平成28年12月5日(月)を皮切りに全園で、災害時備蓄食糧を使用した昼食を提供する一斉防災訓練を順次行っていく。

 この日、旗の台保育園(旗の台5-19-5)では、午前9時30分に震度6強の首都直下型地震が発生したという想定で一斉館内放送が流された。
 まずは身の安全の確保。揺れが収まるのを待って、防災頭巾をかぶって全員がホールへ集合した。今日の訓練は、電気・ガス・水道等が停止した場合の食事ということで、園内に備蓄している非常用アルファ化米やレトルト牛丼、けんちん汁を使用した昼食であることが園児たちに伝えられた。

 その後、震災対策マニュアルにそって昼食の準備。食事を準備する際の衛生や備蓄食品を使用した食事の提供時の食物アレルギー対応など、マニュアルを再確認しながらの作業であり、大人向けのレトルト食品を乳児でも食べられるように、一部の食材を除いたり、細かく切ったり、また、味を薄くするなど、保育園ならではの準備も行った。
 昼食の時間。初めての経験だけに、園児がおいしく食べられるか、食べ残しがないか、保育士が心配な面持ちで見守る中、園児がスプーンを口に持っていくとホッとした様子。年長児からは、「おいしかった。けんちん汁が少し辛かった」との感想が聞かれた。

 田代園長は、「今回、体験訓練を実施して、職員にとってはどういう段取りで子どもたちに提供するかを練習できてよかった。子どもたちからは、味が濃いとか具材が大きいとかという声が聞かれたので、今後は、もう少し子どもたちが食べやすいようにし、提供していきたい」と話していた。
 区は、現場の声を聞きながら、今後購入する備蓄食品の内容を見直していく。

 区立保育園・幼稚園では、平成26年度に、災害発生時に迅速・的確に行動できる体制を確立するために、地域、施設の実情に応じた各園の「震災対策マニュアル」を策定し、毎年見直しを行っている。また、平成26年度から27年度にかけて、災害時に保育課と各園でどのように連携し情報の共有を図っていくかをマニュアル化するため、検討を重ねてきた。そして、昨年度から年1回、保育課・各園合同の一斉防災訓練を実施することで、課題の洗い直しを行ってきた。本年度は、各園で災害時の備蓄食糧を使用する給食提供訓練を主体として実施する。

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