宮古市から7,000匹のさんま 第22回目黒のさんま祭り

更新日:平成29年9月10日

こんがりと焼きあがったさんま
さんまを楽しむ人たちにぎわうさんま祭りの様子すだちを渡すすだち大使あいさつをする山本宮古市長おいしそうにさんまを食べる女の子濱野区長よりあいさつ多くの人でにぎわう目黒駅前物産展さんまのつみれ汁も大盛況さんまを焼くボランティアの方々
目黒駅駅前商店街で平成29年9月10日(日)、「目黒のさんま祭り」が開催され、炭焼きさんまの振る舞いを楽しもうと、多くの人でにぎわいました。

 平成8年、古典落語「目黒のさんま」にちなんで始められたこの祭りは、ビルが立ち並ぶ目黒駅周辺に、昔ながらの人情とあたたかさを取り戻そうと、目黒駅前商店街振興組合が企画。今回で22回目を迎えました。

 今年も、岩手県宮古市から7,000匹の新鮮なさんまが届けられました。新鮮なさんまには、ミネラル成分豊富で、ほのかな甘みを感じる「宮古の塩」を振り掛け、和歌山県みなべ町の備長炭でじっくりと焼き上げられました。付け合せは、徳島県神山町の芳醇すだちと、栃木県那須塩原市高林の絶品辛味大根で作る大根おろし。目黒駅周辺は白い煙と熱気に包まれ、500メートル以上もの列をつくった来場者の鼻先を、炭焼きさんまのおいしそうなにおいがくすぐりました。

 朝7時ころから並んだという江戸川区から来た家族連れの父親は「今年初めて来たが、熱気と人の多さに驚いた。さんまがとてもおいしく、並んだ甲斐があった」と話し、娘さんと一緒に笑顔で焼きたてのさんまをほおばっていました。
 用意された7,000匹のさんまは、午後4時ころには配布が終了。炭焼きさんまを求める列は途絶えることがありませんでした。

 そのほか、新鮮生さんまやつみれ汁も無料で提供されました。また、目黒駅前のロータリーでは宮古市・神山町・那須塩原市高林・みなべ町の物産展が、品川区立上大崎特別養護老人ホーム(上大崎3-10-7)では無料の落語会「目黒のさんま寄席」が開かれ、寄席の様子はラジオ(FM88~89MHz)でも生放送されました。

 品川区は、「目黒のさんま祭り」が縁で、宮古市と平成14年から災害時相互援助協定を結んでいます。平成23年の東日本大震災や台風による被害の発生後には、品川区や商店街で多くの救援物資や義援金が集められ、宮古市へ送り届けられています。