日米友好の架け橋 ワシントン里帰り桜の植樹式

更新日:平成29年12月12日

ワシントン里帰り桜の植樹
小林理事長のあいさつ祝賀会での濱野区長の祝辞
「ワシントン里帰り桜の植樹式」が平成29年12月12日(火)に西品川一丁目地区市街地再開発組合(理事長:小林定美)の主催で、再開発事業地内(西品川1-1,2,3)で行われ、再開発組合関係者や地元町会関係者等約50人が列席しました。

 ワシントンの桜といえば、日米友好の架け橋として、明治45年(1912)に東京市からワシントン市に贈られ、毎年春になるとポトマック河畔をピンク色に染めることで有名です。その海を渡った桜の苗木の選別を行ったのが、西品川に縁のある河瀬春太郎でした。
 当再開発事業地周辺には、明治から大正時代にかけて「妙華園」(みょうかえん)という一万坪を誇る植物園がありました。園主であった河瀬は、北品川に住んでいた当時の東京市長、尾崎行雄から6,000本(ポトマック公園には3,000本)もの苗木の選別という重責を任され、無事にワシントンへ贈ることができました。このような歴史的な経緯から、西品川の地が日米友好に大きな役割を果たしてきたともいえます。

 植樹式で小林理事長は「今回の里帰り桜の穂木は、東京都庭園美術館内で立派に咲いているワシントン桜(ポトマック公園から東京に里帰りした桜)から枝を分けていただき、接ぎ木をして育てたものです。この度、アメリカと日本をつないだ桜が、この西品川の地に再び根を張るという、奇跡のような"里帰り桜の植樹の日"を迎えられることは光栄なことです。先輩方から聞いていた西品川の歴史を、自分の子や孫の世代に引き継いでいきたいという思いで、何か形として後世に残せないかということが始まりでした。まだまだ小さな桜ですが、立派に花が咲き誇り子孫に残せることを夢見ています」とあいさつしました。

 なお、当再開発事業では、東側の補助163号線の歩道に、桜の返礼としてアメリカから贈られたというアメリカハナミズキを街路樹として植えています。