品川と工業・都市化
明治時代に入り、明治政府は中央集権体制を確立するため鉄道の建設や次々と産業を興しました。品川では、明治5年(1872)に新橋~横浜駅の鉄道開業に伴い、品川駅が建設されました。一方、近代産業ではガラス工場が明治6年(1873)品川硝子製作所として誕生し、数多くの製品や職人が生まれました。明治後期以降、目黒川沿いに工場が次々に建てられ、人口は急速に増加し、様々な産業が品川で誕生しました。一方、大井付近は、大井町駅開業と大正時代に新橋から鉄道の整備工場が移転してきたことにより、人口や都市化が急速に進み、現在の街の原型が出来上がりました。大正12年(1923)の関東大震災により、家を失った人たちの多くが荏原地区に移り、同地区の都市化が急速に進みました