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令和元年7月17日 東京港品川ふ頭(都有地内)において発見された「ヒアリ」について
更新日:令和2年7月14日
その後、専門機関による種の同定の結果、7月17日に特定外来生物であるヒアリ(Solenopsis invicta)と確認されましたので、お知らせします。
1 経緯
7月17日
環境省が実施する全国港湾調査の東京港品川ふ頭での調査において、調査事業者が7月16日に設置したトラップを回収した際、ヒアリと疑わしいアリ1個体を確認。周辺を目視調査し、コンテナヤード外側のフェンス沿いの地面にさらに約30個体、雑草が生えた地面にアリが出入りする巣穴を2カ所確認。 関東地方環境事務所に通報するとともに、専門家による同定を実施。当該アリについて、専門家がヒアリであることを確認。
7月18日
専門家、調査事業者、東京都及び環境省の職員が現地を確認し、防除を実施。 防除は、専門家がコンクリート舗装面の薄い土砂を徐々に掘り起こしながら、巣の状況を確認するとともに、確認した個体を捕獲し殺虫。雑草の根がコンクリートの下まで通じ、ヒアリの出入りが確認されたため、当該箇所に殺虫剤(液剤)を集中的に散布・注入。ヒアリが確認された場所及びその周辺に殺虫剤(液剤)を散布し、殺虫餌及びモニタリング用のトラップを設置。
2 今回確認されたアリについて
東京港品川ふ頭において確認されたアリ(防除時を含む)は、ヒアリの働きアリ100個体以上、幼虫数個体です。有翅アリ、蛹、卵は確認されませんでした。
3 都の対応状況
(1) 引き続き、 発見場所 及びその周辺において 、目視及びトラップの設置による調査等を環境省と協力して実施します。
(2) 国、地元区及び港湾事業者で構成する「東京港におけヒアリ等対策連絡会」を通じて迅速に 情報共有を図ります。
(3) 普及啓発・注意喚起 等
・東京港内の港湾施設利用者及び地元区への周知
・発見場所から半径2キロメートル圏内の海上公園に注意喚起の看板を設置
・都ホームページにヒアリ等による被害の予防方法等の情報を掲載
・港湾局・環境局SNSでの注意喚起
4 区民の皆様へのお知らせ
・ヒアリは、これまでに区内住宅地等においては発見されておりません。
・ヒアリは攻撃性が強く、刺された場合、激しい痛みを伴い、水泡状に腫れるなど人体にとって危険な生物です。
もし、疑わしいアリを発見した場合には、素手で捕まえたり、触らないように注意し、品川区環境課や東京都環境局もしくは環境省ヒアリ相談ダイヤルまでご連絡ください。
図:ヒアリ<環境局特設サイト「気をつけて!危険な外来生物」より>
ヒアリ(Solenopsis invicta)は、南アメリカ原産の特定外来生物です。
腹部に毒針があり、刺されるとアルカロイド系の強い毒による痛みやかゆみ、発熱、じんましん、激しい動悸等の症状が引き起こされます。アレルギー性のショックで昏睡状態に陥ることもあります。刺されたら医療機関を受診してください。
【国内における確認状況】
・平成29年5月26日、国内で初めて兵庫県で発見された。
・平成29年7月3日、品川区の大井ふ頭で発見された。
・令和元年6月14日、江東区の青海ふ頭で発見された。
【生態:生息地など】
・公園や農耕地などやや開けた場所に営巣する。
・食性は雑食性で、節足動物、トカゲなどの小型脊椎動物、甘露、樹液、花蜜、種子など。
・極めて攻撃的で、節足動物のほか爬虫類、小型哺乳類をも集団で攻撃し、捕食することで知られる。
【形態:大きさや特徴】
・体長2~6ミリメートル。・主に赤茶色。・体色は赤褐色、腹部が暗色。
(環境省ホームページ、東京都環境局ホームページより)
お問い合わせ
品川区都市環境部 環境課指導調査係 特定外来生物一般に関すること
03-5742-6751
東京都港湾局港湾経営部 経営課環境保全担当 港湾施設における対応に関すること
03-5320-5553
環境省ヒアリ相談ダイヤル (9時~17時)
0570-046-110
上記番号につながらない場合は06-7634-7300