帯状疱疹ワクチン予防接種費用の一部助成
更新日:令和5年8月1日
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気で、ウイルスに対する免疫は年齢とともに弱まり、80歳までに約3人に1人が発症するといわれています。
疲労やストレスなども発症のきっかけになることから、コロナ禍で帯状疱疹の患者が増えているという報告もあります。ワクチン接種により免疫を強化・発症を予防または軽症に抑える効果が期待されます。
品川区では、令和5年7月1日から、下記のとおり帯状疱疹ワクチンの接種費用を一部助成しています。
品川区 帯状疱疹ワクチン接種費用の一部助成
対象者
接種日時点で50歳以上の品川区民
助成金額・助成回数
(1) 水痘生ワクチン(ビケン) 1回あたり 5,000円助成(1回まで)
(2) 不活化ワクチン(シングリックス) 1回あたり10,000円助成(2回まで)
費用助成は(1)、(2)いずれかの接種に限ります。
接種回数
(1) 水痘生ワクチン(ビケン) 1回接種
(2) 不活化ワクチン(シングリックス) 2回接種
不活化ワクチン(シングリックス)の接種間隔
・不活化ワクチン(シングリックス)は、1回目の接種から2カ月経過後に2回目の接種を受けます。
・2カ月以上を経過した場合は、1回目から6カ月が経過する前に2回目の接種を受けてください。
・1回目接種から6カ月を超える場合は助成の対象外となりますのでご注意ください。

助成の受け方
区の助成を受けるためには、区が発行する「帯状疱疹ワクチン予防接種予診票」が必要です。
ステップ1 予防接種予診票のお申し込み
接種できる帯状疱疹ワクチンは2種類あります。
医師とよく相談して接種するワクチンを決めてからお申込みください。
各ワクチンの説明は、このページの下記に記載がありますので、ご確認ください。
品川区電子申請サービス、お電話のいずれかでお申し込みください。
・帯状疱疹ワクチン予防接種予診票交付申請(別ウィンドウ表示)
・電話申し込み
03-5742-9152(品川区保健所保健予防課)へご連絡ください。
※区が発行する「帯状疱疹ワクチン予防接種予診票」を使用せずに接種した場合は全額自己負担となります。
また、接種後の償還払い制度もありません。ご注意ください。
ステップ2 接種予約
予診票が届きましたら、同封している「品川区 帯状疱疹ワクチン予防接種契約医療機関(PDF.1021KB)」の中から接種予約をしてください。
ご予約は各医療機関にお電話などでご連絡ください。
ステップ3 接種を受ける
接種当日、「帯状疱疹ワクチン予防接種予診票」を区内の契約医療機関に持参し、接種を受けてください。
接種後、医療機関所定の接種費用から区の助成額を差し引いた金額をお支払いください。
区の助成額を差し引いた接種費用(自己負担額)は医療機関によって異なりますので、接種予約等の際によくご確認ください。
接種医療機関
「品川区 帯状疱疹ワクチン予防接種契約医療機関(PDF.1021KB)」
※品川区外の医療機関や、品川区内でも区と契約のない医療機関で接種した場合には区の助成を受けることができません。ご注意ください。
ワクチンについて
ワクチン | 水痘生ワクチン (ビケン) |
不活化ワクチン (シングリックス) |
接種回数 | 1回接種 | 2カ月から6カ月の間隔をおいて2回接種 |
帯状疱疹 発症予防効果 |
・接種後は発症率が、60歳以上で51.3%低下 ・接種後の発症者は、60歳以上で年間1,000人あたり5.42人 ・接種から5年間、発症予防効果の持続が確認されたとの報告 |
・2回接種後の発症率が50歳以上で約97%低下、70歳以上で約90%低下 ・2回接種後から11年間の発症予防効果の持続が確認されている |
帯状疱疹後神経痛 (PHN) 予防効果 |
・帯状疱疹後神経痛(PHN)発症率が、60歳以上で66.7%低下 ・帯状疱疹後神経痛(PHN)発症率は、年間1,000人あたり0.46人 |
・2回接種後の帯状疱疹後神経痛(PHN)発症率が、50歳以上で100%、70歳以上で85.5%低下 |
接種を受けることができない方 | 明らかな発熱を呈している者(通常37.5℃以上) ・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者 ・本剤の成分によって、アナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな方 ・明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者及び免疫抑制をきたす治療を受けている者 〈免疫抑制作用のある薬剤【併用禁忌】〉 副腎皮質ステロイド剤:プレドニゾロン等(注射剤、経口剤) 免疫抑制剤:シクロスポリン、タクロリムス、アザチオプリン等 ・妊娠していることが明らかな方 ・上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者 〈輸血及びガンマグロブリン製剤との関係〉 輸血又はガンマグロブリン製剤の投与を受けた者は、通常、3カ月以上の間隔おいて接種すること。また、ガンマグロブリン製剤の大量療法において200ミリグラム/キログラム以上投与を受けた者は、6か月以上すぎるまで接種を延期することが望ましい。 |
・明らかな発熱を呈している者(通常37.5℃以上) ・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者 ・本剤の成分によって、アナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな方 ・上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者 |
副反応の発症頻度 | 〈局所症状(注射部位)> 紅斑(44.0%)、そう痒感(27.4%)、熱感(18.5%)、腫脹(17.0%)、痒痛(14.7%)、硬結(13.5%)、 〈全身性〉 倦怠感(1.5%)、発疹(1.5%)、アナフィラキシー(0.1%未満) |
〈注射した部位〉 痛み(78%)、赤み(38%)、腫れ(26%) 〈注射部位以外〉 筋肉痛(40%)、疲労(39%)、頭痛(33%)、悪寒(24%)、発熱(18%)、胃腸症状(13%)、アナフィラキシー(頻度不明) |
ワクチンの 問合せ先 |
田辺三菱製薬株式会社0120-753-280 武田薬品工業株式会社 0120-566-587 |
グラクソ・スミスクライン株式会社 0120-561-007 |
※ 出典
・Shingles Prevention study
・SchamaderKE,et al.Clin Infect Dis 54(7):922,2012
・SchamaderKE,et al.Clin Infect Dis 55(10):1320,2012
・ZOSTER-006試験/022試験
・ZOSTER-049試験(副次目的)
・製品添付文書(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)
・製品添付文書(乾燥組換え帯状疱疹ワクチンシングリックス筋注用)
注意事項
・医療機関ごとに接種費用や取り扱いのワクチンが異なります。医療機関へのご予約の際によくご確認ください。
・帯状疱疹ワクチンの接種は、予防接種法に基づかない任意の予防接種です。万が一、予防接種を受けたことによる健康被害が起きた場合は、
予防接種法ではなく、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく補償となります。
・下記の場合は助成を受けることができず、全額自己負担となります。接種後の償還払いもありませんので、ご注意ください。
(1)令和5年6月30日以前に接種した。
(2)区発行の「帯状疱疹ワクチン予防接種予診票」を使用せずに接種した。
(3)品川区外の医療機関や、品川区内でも区と契約のない医療機関で接種した。
お問い合わせ
品川区保健所保健予防課
電話:03-5742-9152
FAX:03-5742-6013