未来のために学ぼう! SDGs(エスディージーズ)キホンのキ

 今、世界全体で取り組まれている「SDGs」。地球規模の問題についての取り組みと捉えがちですが、実は、わたしたちが抱える身近な問題にも密接に関係していることをご存じでしょうか。

 SDGsの基本を学び、未来のためにわたしたちができることを始めてみませんか。

SDGsメインイラスト

SDGsとは?

 持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)の略称です。平成27(2015)年に国連サミットで加盟国(193カ国)が全会一致で採択した国際目標で、世界の経済・社会・環境の3つの側面から17のゴール(下図参照)を構成し、令和12(2030)年までに「誰一人取り残さない」持続可能でより良い社会の実現をめざす取り組みです。

 区では「経済と環境が両立するSDGsしながわ」をめざし、経済・社会・環境などの幅広い分野の新しい価値の創出につながる施策を検討し、SDGsの目標達成に向けて取り組んでいます。

SDGs 17の目標画像

※区のSDGsの取り組みは次から紹介しています。

品川区のSDGs 未来につながるSDGs始めています!

SDGs目標達成の未来=品川区がめざす未来。誰もが笑顔で豊かに暮らせるまちの実現に向けて、経済・社会・環境などの幅広い分野でSDGsに取り組んでいる事例を紹介します。

※SDGsのゴールは主なゴールのみ記載しています。

全国の自治体で最多数*ZEB認証建築物を増やし、SDGsのゴール達成へ

*環境共創イニシアチブ「ZEBリーディング・オーナー一覧」より

環境×しながわ

SDGs 17の目標 3・7・11・12・13・15・17アイコン

 区では区有建築物について、快適な室内環境を維持しながら、省エネルギーと創エネルギー(太陽光発電などにより施設で作り出すエネルギー)により、エネルギー年間収支の大幅な向上につながる「ZEB(ゼブ)(ネットゼロエネルギー ビル)」や「ZEH(ゼッチ)-M(ネットゼロエネルギーハウス マンション)」の認証取得に取り組んでいます。

 現在、ZEB認証建築物を5カ所、ZEH-M認証建築物を1カ所取得しており、全国の自治体で最多を誇ります。今後も環境にやさしい施設の整備を進め、SDGsのゴール達成に貢献していきます。


管理事務所の内装は多摩産の木材を使用するなど、地産地消にも貢献

多摩産の木材を使用した管理事務所の内装写真

換気窓やひさしの設置など、空調や熱効率にも配慮。屋上には太陽光発電設備を設置し、再生可能エネルギーを積極的に活用

換気窓やひさしの設置・屋上の太陽光発電設備写真

設計者 message

特定非営利活動法人たてもの再生NET会員

牛山俊明さん

牛山俊明さん写真

「ZEB Ready」認証の八潮北公園管理事務所が完成しました!

 約20年前から環境に配慮した施設づくりに携わり、その集大成として、八潮北公園管理事務所(八潮1-3-1)の改築工事の設計、工事監理を担当しました。設計では、ZEB認証の取得に向け、関係者と意見を交わしながら特に断熱性能の向上などに工夫を凝らしました。また、太陽光などで再生可能エネルギーを施設でつくり出し、従来からの建築物と比較して消費エネルギー量が64%削減される計画です。このような先進的な建築物の建設に携われたことを誇りに思います。区民のみなさんにも、施設を利用することで、環境保全についてより関心を高めていただけるとうれしいです。

問い合わせ
施設整備課技術管理担当(電話/03-5742-6653 FAX/03-5742-6874)

五反田バレーでスタートアップ企業の事業成長を継続的に支援

経済成長×しながわ

SDGs 17の目標 8・9・12・17アイコン

 スタートアップ企業が集まる五反田・大崎エリアは「五反田バレー」と呼ばれ、認知度が高まっています。平成30(2018)年には、五反田バレーのさらなる認知度向上と、スタートアップ企業の成長、社会課題の解決や地域活力の向上に貢献できる未来をめざし、一般社団法人五反田バレーが設立されました。この五反田バレーと区が連携を図り、さまざまな取り組みを行っています。


イベント開催や起業家同士の打ち合わせなど、交流や情報収集の場として品川産業支援交流施設SHIPを活用

品川産業支援交流施設SHIP活用写真

起業家向け研修プログラムや企業交流会の様子

起業家向け研修プログラムや企業交流会活動写真

支援者 message

一般社団法人五反田バレー

代表理事 中村岳人さん(左)

理事 森善隆さん(右)

中村岳人さん(左)・森善隆さん(右)写真

地元企業の窓口は区、スタートアップ企業の窓口は五反田バレー。

お互いの強みを生かし、企業の成長を支援します。

 企業の成長には、他社との連携や人材、情報などが必要です。そこで、五反田バレーでは、企業同士の交流促進のためのイベントの開催やビジネスにつながる情報提供のほか、五反田バレーに属する企業のテクノロジーを活用した商店街や中小企業の課題解決などにも取り組んでいます。

 現在、五反田バレーで起業したスタートアップ企業が、数百人の社員を抱える上場企業となり、経済や教育分野において地域の社会課題の解決に貢献している例も出てきています。これらの企業をロールモデルとして、さらに多くの企業が大きな成長を遂げられるよう、これからも支援を進めていきます。

問い合わせ
商業・ものづくり課産業連携推進係(電話/03-5498-6351 FAX/03-5498-6338)

新しい取り組みを紹介します

移動型サポート支援、MaaS(マース)導入で誰もが行政サービスを便利に受けられる環境へ

※MaaSは「Mobility as a Service」の略称です。

技術革新×しながわ

SDGs 17の目標 9・11・17アイコン

 区役所などへの来所が難しい方への申請手続きサポートの課題解決に向けて、写真撮影など、マイナンバーカードの手続きサポート機能を搭載したマルチタスク車両を導入しました。令和5年夏まで区内各施設を回り、移動支援サービスの検証を行っています。必要な方がより便利に手続きサポートが受けられるよう、移動支援サービスの充実を進めています。

マルチタスク車両を導入・移動支援サービス活動写真

職員コメント
区役所などに出向くことができない区民の方から、多くの申請をいただいています。
問い合わせ
戸籍住民課住民異動担当(電話/03-5742-6660 FAX/03-5709-7625)

デフスポーツを通じて、お互いが尊重し支え合える共生社会の実現を

健康と福祉×しながわ

SDGs 17の目標 3・10・17アイコン

 4年に一度世界規模で開催される聴覚障害のある方のためのデフリンピック。令和7(2025)年デフリンピック東京大会へ向け、区ではデフスポーツの啓発イベントや応援事業を実施しています。イベントなどを通じて、デフスポーツの魅力を発信し、聴覚障害のある方への理解を深めるとともに、誰もがお互いを尊重し支え合える共生社会の実現をめざします。

提供:サインフットボールしながわ
サインフットボールしながわ活動写真

職員コメント
品川区は2025年開催のデフリンピックを応援します!
問い合わせ
スポーツ推進課スポーツ振興担当(電話/03-5742-9109 FAX/03-5742-6585)

ヤングケアラーとその家族に寄り添った支援を展開

貧困・平等×しながわ

SDGs 17の目標 1・3・4・17アイコン

 家庭の事情で家族に代わりきょうだいの世話や家族の介護・見守り、家事、家計を支えるための労働などを日常的に行う子どもたちを指す「ヤングケアラー」。そのような子どもたちやその家族に寄り添うために、地域と教育・福祉・介護・医療の各機関が緊密に連携し支援を強化しています。その取り組みとして、子ども家庭支援センターでのコーディネーターの配置やSNS相談窓口の開設をしました。また、ヤングケアラー同士で悩みを共有できる場であるピアサポートの開催に向けて準備を進めています。

ヤングケアラーコーディネーター
ヤングケアラーコーディネーター写真

職員コメント
コーディネーターを配置し、当事者とその家族の支援を強化します。
問い合わせ
子ども家庭支援センター子育てサポート担当(電話/03-6421-5237 FAX/03-6241-5238)

東京都パートナーシップ宣誓制度を活用し誰もが暮らしやすい環境をめざす

平和と公正×しながわ

SDGs 17の目標 5・10・16・17アイコン

誰もが自分らしくキャラクター

 区では、平成31(2019)年に「マイセルフ品川プラン~誰もが自分らしく~」を策定し、性的マイノリティの方への理解を深めるための啓発・支援に取り組むとともに、パートナーシップ関係にある方の生活上の不便を軽減し、誰もが暮らしやすい環境づくりを進めています。令和4(2022)年に運用が開始された「東京都パートナーシップ宣誓制度」の受理証明書を所持する区民の方に対し、公営住宅への入居などの行政サービスの提供を開始しています。

職員コメント
性別によらず誰もが暮らしやすい環境につなげていきます。
問い合わせ
人権啓発課男女共同参画担当(電話/03-5479-4104 FAX/03-5479-4111)

SDGs 行動チェック

できることからはじめてみよう!

自分自身の行動にあてはまる項目にチェックしてみましょう。

もしあてはまらなかった項目の中で、これからできると思える行動があれば、SDGsのゴール達成のためにぜひ始めてみましょう。

SDGsにつながる取り組み【基本編】

・節水、節電を心がけている

・ごみをきちんと分別している

・フードドライブなど、フードロスを減らす活動に参加している

・着なくなった服をリユースしている

・食料品や製品は使い切っている

・マイバッグ、マイボトル、マイ箸を使っている

・移動には公共交通機関を積極的に使っている

実はSDGsにつながる取り組み【応用編】

・子育て、家事を平等に分担している

・「質」の高い仕事を行うため、仕事と休みのバランスを考えている

・災害に備え、準備をしている

・選挙に行っている

・健康診査、検診を定期的に受けている

・地域の清掃活動やおまつりなどの行事に参加している

日々の行動、SDGsに貢献しています!

問い合わせ

企画課SDGs担当(電話/03-5742-7864 FAX/03-5742-6870)