2024年4月11日人権尊重都市品川宣言特集号 広報しながわ
許さない! 部落差別
日本社会の歴史的過程の中で形づくられた身分制度や歴史的・社会的に形成された人々の意識に由来する差別が、様々な形で現れる日本特有の重大な人権問題です。被差別部落出身というだけの理由で様々な差別を受け、基本的人権を侵されてきた人々がいます。それらの人々が住まわされていた場所が「被差別部落(同和地区)」、それらの人々に対する差別が「部落差別」といわれ、今なお、結婚を妨げられたり、就職で不公平に扱われたり、そのほか日常生活の上で差別を受けることがあります。
東京でも同和地区を確認するような土地調査事件が現実に起きています。さらに、インターネットを利用した差別的な書き込みや特定の地域を同和地区であると指摘するなどの事案が多く発生しています。このような状況では、誰もが地域で安心して自分らしく暮らすことはできません。
安心して暮らせる差別のない社会をめざすには、部落差別問題を正しく理解し、差別を「しない」「させない」「許さない」という視点に立ち、私たち一人ひとりが自分のこととして行動することが大切です。