2024年6月21日号 広報しながわ
 令和5年度下半期 区の財政状況をお知らせします

令和5年度下半期:5年10月1日~6年3月31日

区では、「品川区財政状況の公表に関する条例」に基づき、年2回、区の財政状況をお知らせしています。

財政の運営方針など

5年度は、エネルギー供給不安、円安による物価高騰、いつ起こるかわからない自然災害など、先行きの見通しづらい時代の大きな転換期のなかでも、「区民の幸福(しあわせ)」に資する4つの重点政策の推進に取り組みました。

4つの重点政策に基づき取り組んだ主な施策

一人ひとりをささえ、伸ばす 子育て・教育で選ばれる しながわ

 第2子の保育料、小学校・中学校・義務教育学校における給食、高校生などの通院医療費の無償化、おむつ宅配定期訪問、未就園児の定期的な預かり保育のモデル実施、在宅子育て支援拠点、児童発達支援センターの整備、幼稚園通園バス置き去り防止機器設置費用の助成、ヤングケアラー実態把握調査、自閉症・情緒障害特別支援学級の新設など

高齢者も障がいのある方も 誰もが安心を実感できる しながわ

 小山台住宅跡地の整備、八潮南特別養護老人ホームの増改築設計、障害者グループホーム「出石(いずるいし)つばさの家」建築工事、超短時間就労の雇用創出の整備、デフスポーツの啓発イベントや手話講座などの実施、補聴器購入費用の助成、がん患者用ウィッグなどの購入費用の助成、帯状疱疹(ほうしん)ワクチンの接種費用助成、性的マイノリティへの区営住宅への入居などの支援など

歴史と伝統を未来へつなぐまちづくり 経済と環境が両立するSDGs しながわ

 品川歴史館の全面工事、荏原地区におけるまちぐるみ文化イベントの実施、しながわ水族館の全面リニューアルに向けた基本設計の着手、しながわ区民公園(北側ゾーン)リニューアル、品川区地域防災計画の大規模修正、区有施設における太陽光発電設備設置の推進、低炭素化に有効な道路舗装の試験施工の実施など

区民とともに進める 新時代のしながわ

 区民アンケートの実施、Park-PFI制度の導入に向けた検討、新庁舎整備の基本設計の実施、全事業を対象とした行政評価の実施、キャッシュレス決済端末の文化センター・中小企業センターなどへの拡充など

重点的・緊急的に取り組んだ施策

エネルギー価格をはじめとした物価高騰への対策として、補正予算などを編成し重点的・緊急的に取り組みました。


【1】区民生活、区内経済の安定に向けた支援(62億5,402万3千円)

※主要な施策を記載しています。

一般会計

皆さんに納めていただいた特別区税や特別区交付金を主な財源として、公園や道路の整備をはじめ、学校や社会福祉施設の運営、生活保護、保健衛生など区行政の大部分を経理しています。

歳入 予算現額 収入済額 収入率
特別区税 556億400万円 546億1,691万円 98.2%
特別区交付金 437億8,000万円 441億6,989万7千円 100.9%
分担金・負担金 19億3,530万6千円 16億9,578万5千円 87.6%
使用料・手数料 46億1,284万3千円 42億5,907万5千円 92.3%
国・都支出金 512億1,888万7千円 478億2,864万7千円 93.4%
繰入金 144億7,985万8千円 30億5,000万円 21.1%
その他 328億504万4千円 291億812万7千円 88.7%
2,044億3,593万8千円 1,847億2,844万1千円 90.4%


歳出 予算現額 支出済額 支出率
民生費 1,034億259万2千円 935億982万4千円 90.4%
衛生費 178億2,066万9千円 142億6,071万3千円 80.0%
土木費 214億7,338万5千円 102億3,036万4千円 47.6%
教育費 257億8,477万2千円 192億764万5千円 74.5%
公債費 10億9,658万2千円 8億8,506万4千円 80.7%
その他 348億5,793万8千円 232億1,493万円 66.6%
2,044億3,593万8千円 1,613億854万円 78.9%

※収入済額、支出済額は6年3月31日時点。

区民の方の税負担

納めていただく特別区税は、歳入予算の27.2%を占めています。この税額を6年3月31日時点の区民の人数で割ると13万5,534円(昨年比で0.6%増)、世帯数で割ると23万5,537円(昨年比で0.3%減)となります。

特別会計

特定の事業を行うにあたって、一般の歳入・歳出と切り離して経理を明確にする必要がある場合に設けています。

会計 予算現額 収入済額 支出済額
国民健康保険事業会計 378億3,836万4千円 347億3,407万6千円 347億2,408万2千円
後期高齢者医療特別会計 100億1,822万円 96億7,925万7千円 98億9,503万7千円
介護保険特別会計 286億1,059万円 275億2,542万1千円 242億5,313万2千円
災害復旧特別会計 15億円 0円 3,065万5千円

※収入済額、支出済額は6年3月31日時点。

国民健康保険事業会計 国民健康保険を経理する会計で、被保険者の方は6年3月31日時点、約4万9千世帯、約6万3千人です。
後期高齢者医療特別会計 75歳以上の方(65歳以上で一定の障害のある方を含む)の医療費を経理する会計で、被保険者の方は6年3月31日時点、約4万5千人です。
介護保険特別会計 介護保険を経理する会計で、65歳以上の被保険者の方は6年3月31日時点、約8万2千人です。
災害復旧特別会計 災害時における救助、災害の復旧および災害からの復興を円滑に行い、その経理状況を明確にするため平成29年度に設置した会計です。


財産・地方債・一時借入金の現在高

区有財産の保有状況

5年度上半期(5年9月30日時点)に比べ、総額で38億4,455万9千円増となっています。区民1人あたりの保有額は、278万9,132円です。

総額 1兆1,442億6,934万6千円
【内訳】土地/127万2,086.88平方メートル 8,284億6,294万5千円
【内訳】建物/84万2,813.85平方メートル 1,920億2,576万2千円
【内訳】地上権/6,653.65平方メートル 12億9,959万円
【内訳】工作物・立木・浮桟橋 96億8,957万9千円
【内訳】有価証券など 59億3,790万5千円
【内訳】物品 114億3,114万7千円
【内訳】基金 954億2,241万8千円

※品川区公有財産表による。

特別区債(地方債)の残高 135億8,594万2千円

(減税補てん債を除いた場合 132億7,019万3千円)

特別区債は、公園や道路、学校施設の整備などで特に多額の資金を必要とする場合に、政府や銀行などから長期にわたり返済する資金を借り入れ、事業資金を調達するものです。

一時借入金の残高 0円

一時借入金は、支払資金が不足した場合に、その不足を補うために一時的に銀行などから借り入れる資金です。6年3月31日時点、借入残高はありません。

特別区交付金

特別区民税とともに、区民の皆さんに身近な施策を行うための重要な財源の一つで、固定資産税などをもとに都と23区が調整して仕事の分担に応じ分配されるものです。現在23区では、都と区の役割分担と財源配分のあり方を中心に、都と協議を続けています。身近な事務は23区が担い、都は広域行政に徹することを基本に、これからも区民サービスの向上に欠かせない財政自主権の確立を積極的に推進していきます。

問い合わせ

財政課(電話/03-5742-6610 FAX/03-5742-6870)