2024年9月21日教育特集号 広報しながわ
誰一人取り残されず、学び続けることができる教育環境の実現
区立学校に通う全ての児童・生徒がどのような状況にあっても、安心して自らの学びを継続できるよう、さまざまな取り組みを行っています。
その中から、今年度より始まった取り組みを中心に紹介します。
いじめ対策
教育総合支援センター指導主事(電話/03-5740-8200 FAX/03-3490-2007)
いじめ根絶宣言
子どもたちが安心して学校で生活し、学ぶことができるよう「いじめ根絶宣言」を行い、学校、家庭、地域で連携・協力し、いじめ対策に取り組んでいます。
いじめ根絶宣言(こんぜつせんげん)
いじめは、重大(じゅうだい)な人権侵害(じんけんしんがい)であり、決(けっ)して許(ゆる)されません。
いじめは、どの子(こ)どもにも、どの学校(がっこう)でも起(お)こり得(え)ます。
学校教育(がっこうきょういく)に携(たずさ)わる私(わたし)たち関係者(かんけいしゃ)と児童(じどう)・生徒(せいと)、各家庭(かくかてい)、地域(ちいき)の方々(かたがた)、関係機関等(かんけいきかんとう)、それぞれが協力(きょうりょく)して、いじめの未然防止(みぜんぼうし)・早期発見(そうきはっけん)・早期解決(そうきかいけつ)を図(はか)り、地域社会(ちいきしゃかい)が一丸(いちがん)となって、以下(いか)のようにいじめ根絶(こんぜつ)に取(と)り組(く)むことを誓(ちか)います。
- いじめは、どんな理由(りゆう)があっても決(けっ)してしてはならない。
- いじめは、どんな状況(じょうきょう)にあっても見(み)すごしてはならない。
- 全(すべ)ての区民参加(くみんさんか)で、いじめは絶対(ぜったい)に許(ゆる)さない社会(しゃかい)をつくりあげる。
平成(へいせい)25年(ねん)9月(がつ)24日(か)
品川区教育委員会(しながわくきょういくいいんかい)
【新規】いじめ予防プログラム
6年度より、3つの取り組みを柱とした、いじめ防止と対策の強化を図っています。
3つの取り組み
- 全区立学校の児童・生徒が対象のワークブックを活用した「いじめ予防授業」
- 1人1台の端末を活用した心の健康観察やいじめに関する「調査」
- 全教員が対象の「教員研修」
【継続】学校での取り組み
児童生徒役員懇談会
各校の児童生徒会役員が集まり、よりよい学校生活について話し合っています。
いじめ防止推進デー
各校のいじめ防止推進デーに、子どもたちがデザインした「いじめ根絶バッジ」を着用し、いじめ防止の啓発活動を行っています。
いじめ防止プログラム
大崎中学校・八潮学園・豊葉の杜学園・伊藤学園の4校では、いじめ防止のワークショップやスクールバディ活動を通して啓発活動を行っています。
品川教育の日
年に3回の「品川教育の日」にあわせて、全教員を対象とした研修会や情報交換を行い、いじめに対する理解を深めています。
【継続】学校支援チーム HEARTS(ハーツ)
HEARTSは、区立学校に在籍するお子さんの支援のために、スクールソーシャルワーカーや心理相談員、教育アドバイザー、学校生活指導専門員で構成される専門家チームです。
不登校やいじめ、非行などにより、お子さんが学習に向かうことができない状況になった場合に、解決に向けて一緒に考え、サポートします。心配や不安を感じたら、まずはご連絡ください。
- 相談専用電話
- 03-5740-8225
- 問い合わせ
- 教育総合支援センター学校支援担当(電話/03-5740-8225 FAX/03-3490-2007)
【新規】いじめ相談対策室を開設
6年1月に、総務課に「いじめ相談対策室」が開設され、区教育委員会と連携を図り、区立学校におけるいじめの根絶に取り組んでいます。
また、いじめ相談対策室では、児童・生徒、保護者、地域の方向けにいじめ対策の情報をまとめた品川区いじめ対策ポータルサイト「きづき」をオープンし、いじめに関する相談などに応じています。
- 品川区いじめ対策ポータルサイト
- https://shinagawa-kiduki.jp
下記QRコードからもアクセスできます
- 問い合わせ
- 総務課いじめ相談対策室(フリーダイヤル/0120-503-466 FAX/03-5742-3830)
不登校対策
教育総合支援センター不登校・相談担当(電話/03-3490-2011 FAX/03-3490-2007)
【新規】校内別室指導支援員を全区立学校に配置
6年4月より、校内別室指導支援員を全校に一人ずつ配置しています。登校することはできても、教室に入ることが難しい児童・生徒を対象に、空き教室などを利用し、支援員がきめ細やかな学習・相談支援を行っています。
【新規】仮想空間を通じた学習の場・居場所づくり
6年6月より、学校やマイスクール、フリースクールなどに通うことができない児童・生徒に対して、メタバース(インターネット上の仮想空間)技術を活用した学習支援と居場所づくりを行っています。オンライン上での授業などを通して、自宅にいながら学び続けられるよう支援しています。
- オンライン上での授業の様子
【新規】(仮称)不登校支援ポータルサイトの開設(6年秋頃を予定)
不登校の児童・生徒やその保護者に対して情報発信を行うため、不登校支援を目的としたポータルサイトの開設やガイドブックの作成を進めています。
【拡充】教育支援センター「マイスクール西大井」を開設
マイスクールは、主に心理的な要因で不登校になっている児童・生徒が通う教室で、学習や体験活動の場を提供しています。6年5月には、区内4カ所目となる「マイスクール西大井」を開設しました。
マイスクールでは、それぞれ特徴ある支援を行っていますので、利用を希望する場合は通いやすい施設への通室をご検討ください。
教室名・所在地 | 対象 | 活動内容 | 開室時間 |
---|---|---|---|
五反田 (西五反田6-5-1) |
5~9年生 | 個別学習とコミュニケーション | 午前9時~正午、午後1時45分~3時45分 |
浜川 (東大井3-18-34) |
7~9年生 | 個別学習とコミュニケーション | 午前9時~正午、午後1時45分~3時45分 |
八潮 (八潮5-2-1) |
3~9年生 | 小集団を中心にした学習活動や体験活動、コミュニケーション | 午前8時50分~午後2時30分 |
西大井 (西大井4-1-8) |
3~9年生 | 小集団を中心にした学習活動や体験活動、コミュニケーション | 午前8時50分~午後0時5分 |
- マイスクール八潮
- マイスクール浜川
特別支援教育
教育総合支援センター特別支援教育担当(電話/03-5740-8202 FAX/03-3490-2007)
【拡充】発達障害教育支援員を配置
6年4月より、小学校・義務教育学校(前期課程)の全校に発達障害教育支援員を配置しています。学級担任などと情報を共有しながら、一人ひとりの状況に応じ、発達障害のある児童の学習・学校生活を支援しています。
また、定期的に研修会を実施しているほか、各校で支援の状況を情報共有することで、今後の支援につなげています。
- 研修会の様子
【継続】就学相談
お子さん一人ひとりに適した「学びの場」を保護者と相談しながら決めるため、就学相談を行っています。
就学相談では、都立特別支援学校への入学、区立特別支援学級への入学または通級指導学級・特別支援教室の利用、医療的ケア看護師の利用に関する相談を受け付けています。
詳しくは区ホームページをご覧ください