2024年11月11日人権週間特集号 広報しながわ
みんなで考えよう私たちの人権
区ではこれまで『人権尊重都市品川宣言』を様々な施策の中に生かしながら、人権啓発や人権教育を推進してきました。しかし、私たちの身のまわりには、子どもや高齢者への虐待、配偶者などからの暴力、障害のある方や外国人に対する偏見、被差別部落(同和地区)出身の方に対する差別など、様々な人権問題が依然として存在します。特に最近は、インターネットを悪用し、投稿先のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で誹謗(ひぼう)中傷などを行う人権侵害や様々な差別行為による重大な人権問題が発生しています。
人権問題の解決は、私たち一人ひとりの意識や行動から始まります。『人権尊重都市品川宣言』に込められた思いを胸に、私たち一人ひとりが人権を尊重することの重要性を正しく認識し、他人の人権に配慮した行動がとれるよう、相手の気持ちを考え、思いやることを大切にしていきましょう。
インターネットの利用にもルールとマナーがあります
インターネットにより、コミュニケーションが便利になる一方で、インターネットを悪用した事案が増えています。特定の個人を対象とした誹謗中傷や差別的な表現の書き込み、個人情報の掲載、インターネット上でのいじめなど、人権やプライバシーの侵害につながる行為が大きな問題となっています。また、特定の国籍の外国人を排斥するヘイトスピーチや部落差別(同和問題)に関して差別を助長するような内容の書き込みがなされることもあります。
インターネット上では、名前や顔を知られずに情報を発信することができるため、現実の世界よりも人権を軽視した行為をしやすいといえます。そのうえ、情報は一瞬にして大勢の人に伝わってしまい、一度公開された情報は完全に消すことはできません。
インターネット上の掲示板やSNSなどの利用にあたっては、常に書き込む相手や読み手に配慮することが大切です。ルールとマナーを守って、加害者にも被害者にもならないようにしましょう。
インターネットの節度ある利用
- 差別的な発言や誹謗中傷を書き込まない
- なりすまし行為をしない
- 個人情報を書き込まない
性的指向・ジェンダーアイデンティティを理由とする偏見や差別をなくそう
性のあり方(からだの性・こころの性・好きになる性・表現する性など)は多様です。しかし、現状は多様な性への理解がなかなか深まっていない状況にあります。性的(セクシュアル)マイノリティの方に対するいじめや差別、偏見は人権問題です。まずは多様な性があることを知り、性のあり方の違いを尊重することが大切です。そして、もし困っている人がいたら、どうすればよいかを考えてみましょう。
性的指向・ジェンダーアイデンティティを理由とする偏見や差別をなくすため、これらの問題についての関心と理解を深めていくことが大切です。
みんなで守ろう! 子どもの人権
子どもにも大人と同じように人権があり、一人の人間として重んじられ、守られなければならない存在です。日本も子どもの人権を守るため、世界中の全ての子どもたちがもつ人権を定めた「子どもの権利条約」に同意しています。
子どもの権利条約では、子どもが権利をもつ主体であり、生きる権利や教育を受ける権利、暴力から守られる権利など、様々な権利を定めています。しかしながら、いじめや体罰、虐待、児童買春や児童ポルノなどの性被害、子どもの貧困などの問題も生じています。
子どもたちの人権を守るため、子どもの自尊心を尊重し、次代を担う子どもたちが安心して健やかに成長できるよう見守っていかなければいけません。
問い合わせ
人権・ジェンダー平等推進課(電話/03-3763-5391 FAX/03-3768-5092)