2025年4月11日人権尊重都市品川宣言特集号 広報しながわ
許さない! 部落差別
日本社会の歴史的過程の中で形づくられた身分制度や歴史的・社会的に形成された人々の意識に由来する差別が、様々な形で現れる日本特有の重大な人権問題です。ある土地の出身というだけの理由で様々な差別を受け、基本的人権を侵されてきた人々がいます。それらの人々が住まわされていた場所が「被差別部落(同和地区)」、それらの人々に対する差別が「部落差別(同和問題)」といわれ、今なお、結婚を妨げられたり、就職で不公平に扱われたり、そのほか日常生活の上で差別を受けることがあります。
東京でも「○○(マルマル)は同和地区ですか」などの土地調査事件が現実に起きています。さらに、被差別部落の地名を暴露するインターネット上での書き込みが後を絶ちません。こうした中でこの書き込みに対し、出身者らがネット公開の差し止めなどを求めた裁判で、東京高裁が「差別されない権利」を認めました。
安心して暮らせる差別のない社会をめざすには、部落差別問題を正しく理解し、差別を「しない」「させない」「許さない」という視点に立ち、私たち一人ひとりが自分のこととして行動することが大切です。
問い合わせ
人権・ジェンダー平等推進課(電話/03-3763-5391 FAX/03-3768-5092)