2025年5月1日号 広報しながわ
 しあわせ多彩区 Shinagawa City

品川区都市ブランドデザインを策定しました

品川区都市ブランドデザイン

だれもが、自分の生きがいをもって日々を送っている。

そして、それぞれの違いを見つめ、おたがいに尊重しあっている。

品川区が思い描くのは、そんな街の景色です。


エリアごとにいろいろな顔をもち、新旧が融合しながら発展をつづけてきた品川区。

だからこそつくれる、多様な個性にあふれる街がある。


ひとつひとつの“らしさ”が、しなやかに花咲くように。

時に混ざりあって、また新たな可能性が芽吹いていくように。

色とりどりの、しあわせに満ちた“多彩区”へ。

品川区は、「しあわせ多彩区」をメッセージとして都市ブランディングを推進します

都市ブランディングに取り組む背景

 品川区は平成27年度より「わ!しながわ」を合言葉にシティプロモーションを推進してきました(令和5年度で終了)。それから9年、多くの自治体がプロモーション施策を展開し、従来の取り組みでは差別化が難しくなってきた中、品川区が今後も選ばれる地域であり続けるためには、品川の魅力を未来に向けて再構築し、「品川区だから良い」という価値観を醸成することが必要であると考えました。こうした中で、都市ブランディングの取り組みを始めました。

 都市ブランディングとは、街がもっている独自の魅力を掘り起こし、都市のイメージを高める活動のことです。まずは、「選ばれ続ける街」とは何かを、区民の方々と考えることから始めました。そして、最終的に定義した品川区の目指す姿を、広く共有しやすい都市ブランドデザインで表現し、皆さんと共に広げていきます。

わ!しながわロゴマーク

品川区の都市ブランドができるまで

 品川区が今後も選ばれ続ける街であるために、区の魅力を未来に向けて再構築し、「品川区だから良い」という価値観を導き出すために、様々な分野で活躍する区民の方や、区に関係する皆さんに「実現したい未来の品川の姿」を伺い、3,500を超える声をいただきました。

 その中で、「代々受け継がれてきた昔ながらの文化や慣習と、新しく生み出された個性的な魅力が調和し、時代に合わせてアップデートを重ねてきた街」といった品川区の姿が浮かび上がってきました。幾度となく変化してきた街だからこそ、互いの違いを受け入れる寛容さや、意思を尊重し合える多様性の基盤が育ってきたのではないか。そしてそれは、品川区独自の価値なのではないかと考えています。

 区民の皆さんが描く未来の品川区の姿を「あらゆる人が自分らしく生きがいを感じ、それぞれの個性が尊重される寛容で多様な街」と定義しました。

皆さんにご協力いただきました
都市ブランドに関心のある区民へのウェブアンケート
3,506人
品川の未来をつくる領域で活動する方々へのヒアリング
20人
品川で活動する団体へのアンケート
12団体
「未来の品川で実現してほしいことは?」という問いに対して、こんなご意見をいただきました

品川区都市ブランドデザインについて

 品川区の都市ブランドを広く浸透させるため、目指すべき区の姿をデザイン(ロゴ・アート・メッセージ)で表現しました。核となるブランドデザインは、品川区が実現したい未来を共有するパートナーと制作。「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、障害のあるアーティストの作品を活(い)かし様々なチャレンジを続けるヘラルボニーと、寛容で多様な街を目指す品川区が互いに共感し、パートナーとして参画していただきました。オリジナルアートを用いたブランディングは全国初の試みです。

ロゴ

 品川区の形をふちどり、その中に様々な色の線(ライン)を施しました。交通の要所として栄えてきた品川区において、東西南北から人やものが集まり、交流が起こりながらも、それぞれが尊重される多様性の街を表現しています。

品川区都市ブランドデザインロゴマーク

アート

 ブランドロゴの背景にもなっている「ブランドアート」は、ヘラルボニーの契約作家・岡部志士さんが制作しました。

 エリアごとにいろいろな顔をもち、新旧が融合しながら発展を続けてきた品川区。まるでモザイクアートのように鮮やかな色が折り重なり、それぞれの“らしさ”が際立ちながらも調和している。そう感じさせる岡部さんの作品は、品川区が目指す姿である「あらゆる人が自分らしく生きがいを感じ、それぞれの個性が尊重される寛容で多様な街」を見事に表現しています。

タイトル「Yay Yay Shinagawa 2025」
ブランドアート Yay Yay Shinagawa 2025画像

メッセージ

 「しあわせ多彩区」というメッセージには、あらゆる人が自分らしく生きがいを感じ、それぞれの個性が尊重される、寛容で多様な街へと進んでいきたいという思いを込めました。

 歴史的な文化や新たな価値が共存したこの街で、皆さんが個性を発揮できる社会を目指します。

しあわせ多彩区メッセージ画像

一緒に「しあわせ多彩区」をつくっていきましょう!

 品川区は「しあわせ多彩区」の実現に向けて、誰もが生きづらさを感じたり、選択を阻まれたりすることなく、自分の意思のもとに生き、幸せを感じることができる社会。人と人とがつながり、支え合うことができるやさしく寛容な社会を目指します。

 そして、ブランドイメージを意識した様々な取り組みのほか、プロモーションやメッセージの発信を通して、品川区に関わる人々を巻き込みながら活動を進めることで、区内外に共感を広げ、共に価値を磨き、区のブランドイメージを確立していきます。

 ぜひ一緒に、それぞれの個性が尊重される「しあわせ多彩区」をつくっていきましょう。

都市ブランドデザインをご活用ください

 未来の品川区を共につくり上げていくために、都市ブランドデザインをご活用ください。

 区民の皆さんや区内の企業・団体などの方が、イベントなどを開催する際のちらしやポスター、フラッグなどに無料でご利用いただけます。

 品川区の都市ブランドを広げていきましょう!

都市ブランドデザインロゴマーク

※都市ブランドデザインの利用にあたっては申請が必要です。

詳しくは区ホームページをご覧ください

区ホームページ

制作パートナーを紹介します

株式会社ヘラルボニー

「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、障害のイメージ変容と新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー。国内外の障害のある作家とIP(知的財産)ライセンス契約を結び、自社ブランド「HERALBONY」の運営、企業や行政との共創やクリエイティブを通じた企画・プロデュースなど、様々な形で「異彩」を社会に送り届ける多様な事業を展開しています。

株式会社ヘラルボニーロゴマーク

作家・岡部志士(おかべ ゆきひと)

 1994年生まれ。「まつさかチャレンジドプレイス希望の園」に在籍する自閉症のある作家。

おかべゆきひとさん写真

 クレパス*を塗って面をつくり、その色を消すようにニードル(針)で削ってできたカスを集め、粘土のようにして遊びながら作品を創る。実はその削りカスを集めてできた固まり「コロイチ」こそが本人にとって本当の作品。その時期や気分で色の使い方や塗り方が変わるが、削る工程はずっと変わらない。

*サクラクレパスの登録商標です。

ニードルで絵画を削る様子
ニードルで絵画を削る様子写真
削りカスを集めてできた「コロイチ」
削りカスを集めてできたコロイチ写真

都市ブランドデザインの記者発表会を行いました!

 4月3日(木)にエコルとごしで、都市ブランドデザインの記者発表会を行い、その様子は多数のメディアに取り上げられました。当日行われたトークセッションでは、森澤恭子区長やヘラルボニーの松田崇弥代表から、都市ブランディングにかける思いや制作秘話などが披露されました。

都市ブランドデザインの記者発表会写真

森澤区長

 品川区は、ウェルビーイングな社会を実現するため、未来に希望のもてる取り組みを推進しています。

 都市ブランドメッセージ「しあわせ多彩区」とロゴデザイン、アートには、品川に関わるあらゆる方々が、それぞれの多彩な個性を活かし合い、しあわせを感じることができる街を創っていきたいという思いを込めています。

松田代表

 品川区はこれまでも「まもるっち」や「給食無償化」などの様々な取り組みを進められており、すでに色んな彩りが光っていると感じています。今回、その彩りをヘラルボニーの契約作家と共に表現することができたことを嬉しく思います。メッセージには「熱量」が乗ることが一番大切です。区民の皆さんにも「しあわせ多彩区」に親しみをもっていただき、一緒に育んでいけたらと思っています。

トークセッションの様子を区ホームページで紹介しています。ぜひご覧ください。

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問い合わせ

戦略広報課都市ブランディング担当(電話/03-5742-6043 FAX/03-5742-6870)

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