2025年6月21日号 広報しながわ
知って防ごう! 夏の食中毒
食中毒は1年中発生していますが、湿度や気温が高くなる夏場(6~9月)は細菌の増殖が活発になるため、細菌による食中毒に注意が必要です。
飲食店での食事だけでなく、家庭での食事でも食中毒は発生しています。食中毒予防のポイントをチェックし、日々の食事を楽しみましょう。
夏場に気を付けたい細菌による食中毒
食肉などが原因となる食中毒
カンピロバクター
- 潜伏期間
- 1~7日間
- 予防のポイント
- 生や加熱不十分な食肉(特に鶏肉)は食べないようにする
- 生肉に付着している菌が他の食品に移らないよう、調理器具や保管場所などを分け、生肉を取り扱った後は十分に手を洗う
- 菌は熱や乾燥に弱いため、調理器具は使用後によく洗浄し、熱湯消毒するか乾燥させる
腸管出血性大腸菌(O(オー)157など)
- 潜伏期間
- 4~8日間
- 予防のポイント
- 生野菜などはよく洗い、食肉は中心部まで十分に加熱する
- 加熱調理済みの食品が二次汚染を受けないよう、調理器具はよく洗浄し、可能であれば熱湯や塩素系の消毒剤で消毒する
- 調理や食事の前には、必ず石けんで手を洗う
お弁当などが原因となる食中毒
黄色ブドウ球菌
- 潜伏期間
- 30分~6時間
- 予防のポイント
- 手指に切り傷などがあるときは、直接食品に触れたり、調理をしたりしない
- 手指の洗浄・消毒を十分に行う
- 食品は冷蔵庫などに入れて10度以下で保存し、菌が増えるのを防ぐ
※お弁当を長時間持ち歩く際は、保冷剤や保冷バッグを利用しましょう。
食中毒の原因となるその他の細菌
- 感染型
- サルモネラ属菌、腸炎ビブリオ
- 毒素型
- ボツリヌス菌、セレウス菌
- 生体内毒素型
- ウエルシュ菌
食中毒予防の3原則
1) つけない
丁寧な手洗いを心がけましょう。また、生肉や魚に付着している菌を他の食品に移さないよう、調理器具や保管場所などを分けましょう。
2) 増やさない
食品は、購入後に常温で放置せず、できるだけ早く冷蔵庫に入れるなど、適切な温度で保管しましょう。10~60度は菌が増えやすい危険な温度帯とされており、この温度帯に食品を長く置かないようにすることが重要です。
3) やっつける
ほとんどの菌は加熱によって死滅します。特に肉料理は、中心部を75度で1分以上を目安に加熱しましょう。また、作り置きのおかずなど、加熱調理済みの食品も食べる前に中心部まで再度加熱しましょう。
詳しくは区ホームページをご覧ください
問い合わせ
生活衛生課食品衛生担当(電話/03-5742-9139 FAX/03-5742-9104)
区ホームページの問い合わせフォームは下記QRコードから